では、たかぎさんのように素敵な『お互い40代婚』を実現させるには、どうすればいいのでしょうか。本書から読み解いたポイントを3つにまとめてみました。
【1】諦めない
【2】行動する
【3】先の人生を想像(妄想)してみる
まず「諦めない」というのは、自分の人生で何がしたいかを考えて、ほしいものがあったら無理と思わずにトライしてみるということです。
たかぎさんは39歳になったときに「結婚したい」と思いつき、そのための調査を始めます(「調査する」のは、「行動する」にもあたりますね)。また、彼ができて以降は、「こどもを持つことをどう思うか」を相手に伝える努力をします。
「行動する」は、前述の「調査」や「意思を伝える」のほか、「いいな」と思った人に素直に声をかけてみることも含まれます。
そしてこのときに、モチベーションになるのが、「想像する」です。

『お互い40代婚』より
たかぎさんは「行動力がつかない」と思ったときには、ネガティブな想像をして、やる気を出すというのです。たとえば婚活をしたくないと思ったら、「このまま60代までひとり暮らしが続いていたら、どんな暮らしぶりになっているか」を想像(妄想)し、やらなかったことに悔いが残っていないかを具体的にイメージする。「ネガティブ妄想パワー」とたかぎさんが名付けたこの方法は、私たちでも使えそうです。
…以上、3つにまとめてみましたが、全体を通して感じたのは、「たかぎさんのように自然に出会って自然に出産にまで至れたのは、一人暮らしをしながらしっかり働いてきた40代だからかもしれないな」ということでした。
そういう意味では、今一人の人も、勇気をもらえると思います。単純に読み物としても面白いし、どんな立場で読んでも参考になる、元気になりたい時に何度も読み返したい一冊です。
<TEXT/にらさわあきこ>
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【たかぎなおこさんプロフィール】
漫画家・イラストレーター。おもな著書に『150cmライフ。』『ひとりぐらしも5年め』『愛しのローカルごはん旅』『マラソン1年生』『海外マラソンRunRun旅』(KADOKAWAメディアファクトリー)『浮草デイズ』『はらぺこ万歳! 家ごはん、外ごはん、ときどき旅ごはん』(文藝春秋)、『ひとり暮らしな日々。』(主婦と生活社)、『へなちょこ手づくり生活』(白泉社)など多数。
●たかぎなおこさんHP
http://hokusoem.com/