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長澤まさみのブッ飛びかたが凄い!新ドラマ『コンフィデンスマンJP』

 相手を信用させて金銭をだまし取る、コンゲーム(コンフィデンス・ゲーム=信用詐欺)を題材にした、古沢良太脚本・長澤まさみ主演ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系、月曜夜9時~)。初回の視聴率は9.4%でした。

コンフィデンスマンJP

「コンフィデンスマンJP」フジテレビ公式サイトより https://www.fujitv.co.jp/confidenceman_jp/

役になりきる女優・長澤まさみの真骨頂を堪能



 登場人物はダー子(長澤)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人の詐欺師。


 第1話は「ゴッドファーザー編」と題し、裏の顔を持つ公益財団会長・赤星栄介(江口洋介)がターゲット。ダー子はLCC(格安航空会社)のCAになりすまし、赤星に接近。用心深く人を信用しない赤星の性格を慎重かつ巧みに突き、まんまと大金を手に入れることに成功します。


 ストーリーの面白さもさることながら、印象的だったのは、ダー子を演じる長澤まさみ。見た目はもちろん、喋り方も立ち振る舞いも変えてさまざまな“役”になりきるその姿は、女優である彼女の人生とオーバーラップし、とても興味深いです。トリオを組む東出と小日向とのバランスも絶妙で、3人の関係性がドラマの軸になることは間違いありません。

 すでに吉瀬美智子(第2話)、石黒賢(第3話)、佐野史郎(第4話)、かたせ梨乃(第5話)、内村光良(第6話)がゲストとして決まっており、ダー子の変身ぶりとともに、彼らの悪役ぶり&だまされぶりにも期待がかかります。

視聴者を巻き込んだコンゲームに期待



 第1話冒頭、地下カジノのシーンでもオマージュが捧げられていましたが、コンゲームのマスターピースといえば、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードによる73年の映画『スティング』。

映画「スティング」

騙し騙されのゲームが小気味よく展開する犯罪ドラマの傑作映画「スティング」ジェネオン・ユニバーサル

 二転三転するストーリー、手に汗握る心理戦、そしてラストの大どんでん返しは極上のエンターテイメントとして、40年以上経ってもまったく色あせません。

 しかし、これをそのまま日本に置き換えて繰り広げるのは至難の技。それに「詐欺」と聞くと、どうしても私たち日本人は『ナニワ金融道』に出てくるようなドロドロと湿ったものを思い浮かべてしまいます。

 そんな違和感を埋めるべく、本作ではひたすら明るくコメディタッチに展開していきます。現実離れした役柄と設定を、長澤をはじめとするキャストがどこまでリアルに、そして洒脱(しゃだつ)に演じられるかがポイントとなるでしょう。


 また、毎回、詐欺の舞台となる業界や相手、だましのテクニックにも注目です。加えて衣装や小道具などのディテールにリアリティがないと、それこそ視聴者にウソを“見抜かれて”しまいます。

 相手を「だます」というオチが決まっているだけに、ハードルは自ずと高くなるでしょうが、そこをどう裏切り、驚かせてくれるのか非常に楽しみです。


 ダー子がメタ目線で視聴者に向かって語りかける「目に見えるものが真実とは限らない」というメッセージとともに、最後の最後にどんなどんでん返しが待っているのか、しっかりと見届けたいと思います。

<TEXT/中村裕一( Twitter:@Yuichitter)>
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