Beauty

日本コスメVS韓国コスメ、欧米で日本勢が巻き返しスタート!

 昨年末頃からイギリスのメディアを中心に欧米での日本製化粧品「Jビューティ」の復活を期待する声が高まっています。

アメリカのドラッグストアに日本製コスメはないって本当?

 実は欧米では数年前から韓国製Kビューティの独壇場で、アメリカでも韓流スターを絡めたメディアの取り扱いもさることながら、スーパーマーケットやドラッグストアでも韓国の化粧品Kビューティは見るけど、Jビューティは見かけないという状況になっていました。
SEPHORAのK-BEAUTY

アメリカの大手コスメショップSEPHORAのオンラインストアにも韓国コスメコーナーが。 https://www.sephora.com/korean-skin-care

 日本でも話題となった「カタツムリクリーム」や「クッション・ファンデーション」「発酵エッセンス」がヨーロッパやアメリカの女性たちの間でも人気となり、ロレアルやイヴ・サンローランなど名だたる有名ブランドが同様の商品を発売。  Kビューティは近年欧米に広がる“透明感のあるガラススキン・ブーム”の火付け役になっていました。
孜民耕(ジャミンギョン)クレマカラコールオリジナル

カタツムリクリーム、孜民耕(ジャミンギョン)クレマカラコールオリジナル。写真はAmazon販売ページより

 一方、以前から海外で人気のあった資生堂やSKII、シュウ ウエムラといったJビューティは欧米での存在感を薄めていました。  海外でも今やプチプラコスメの勢いは増すばかりで、デパートでしか売っておらず高価な日本ブランドは若年層にそっぽを向かれてしまったのかもしれません。  しかし、ここへ来て「JビューティがKビューティに取って代わる日も近い」と有名ファッション誌が次々紹介。韓国勢優勢の欧米で日本のコスメの反撃がいよいよ始まることを予測しています。

有名ファッション誌がJビューティの巻き返しを予測

From Japan with love #SENSAI

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『ヴォーグ Vogue』UK版では、昨年末に特集した「2018年のビューティトレンド特集」のトップに「KビューティがJビューティに席を譲る」と紹介。 「そもそもKビューティはJビューティがオリジナル。熱心な新製品開発で韓国が一時は王座を奪ったが、2018年は経済不況からようやく立ち直った日本勢が巻き返しをはかる番だ」という同誌の元ビューティ・ディレクターのコメントを掲載しました。  また、年が明けてからの後追い記事では、エキップの「SUQQU」やカネボウ化粧品の「SENSAI」、「フェアリードロップス」のマスカラなどが再び注目されることになるだろうと予測。
 資生堂が昨年秋に発表した新ブランド「WASO」については、「豆腐やはちみつなど自然素材を使っており、価格はお手頃でパッケージデザインもシンプル。ミレニアル世代からの支持を集めるだろう」と紹介しました。

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洗練された日本ユーザーはスキンケアにトレンドを求めない

『グラマー Glamour』UK版は、韓国製と日本製のコスメの違いを「即効力のKと持続力のJ」と分析。  使用前後の違いがハッキリ分かったり、“粗(あら)を隠す”などのインスタ映えを意識した韓国製に対し、日本製は毎日のスキンケアで健康的な肌を作っていく“長期的な利用”が前提のコスメだと紹介しました。

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『ファッショニスタ Fashionista』でも同様にJビューティの利点に触れ、その理由を「日本発のスキンケアはトレンドに左右されるものではないと考えられているから」と指摘。  日本のユーザーを「洗練されていて、コスメに使われている成分を自らよく調べ理解している」と特大のリスペクトを持って褒め称え、「そのような国では一時の流行りだけを取り入れたスキンケアは無意味なのだ」と解説。  その記事のタイトルは、「お願いだからJビューティをKビューティの次点のように扱わないでくれ」でした。 Source: 「Vogue」http://www.vogue.co.uk/article/biggest-beauty-trends-2018 http://www.vogue.co.uk/gallery/j-beauty-japanese-skincare 「Glamour」http://www.glamourmagazine.co.uk/gallery/japanese-beauty-products 「Fashionista」https://fashionista.com/2018/03/japanese-beauty-brands-skincare-cosmetics-products <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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