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ハワイ島の噴火は「女神ペレ」の怒り? 捧げ物をしてから避難する人も

 ハワイ在住のライター、佐藤まきこです。

 5月3日にハワイ島のパワースポットとしても知られるキラウエア火山が噴火し、溶岩が流出。現在も一部地域の人々が避難し、ハワイでは連日のように火山に関するニュースが伝えられています。

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 そんなハワイ島の火山の報道で必ず話題にあがるのが、火山の女神「ペレ」。ペレへの捧げ物を置いてから避難する住民もいるなど、ハワイ独特のカルチャーが存在します。

「彼女(ペレ)は家をキレイにしているだけ」



上空から見たキラウエア火山

上空から見たキラウエア火山/写真提供:ハワイ州観光局

 ハワイの島々には多くの神話が言い伝えられており、その中でも有名なのが、ハワイ島キラウエア火山のハレマウマウ火口に住む女神ペレ。ペレは情熱的で激しい気性の持ち主で、火山の噴火はペレの怒りだと考えられてきました。昔から、火山が噴火すると人々はペレの幸福を祈って、捧げ物を差し出してきたんです。

 そして驚くことに、ペレを信じる人々は今でも少なくありません。今回の噴火について、「彼女(ペレ)は家をキレイにしているだけ。地域にとって必要なことをやっているだけ」と、噴火について話す住民がいたり、神聖な植物とされるティーリーフを自宅の前に飾ってから避難する住民がいたりすることが地元のニュース番組でも紹介されています。

火山の石は持ち帰り厳禁!



キラウエア火山の火山口の中

キラウエア火山の火口の中/写真提供:ハワイ州観光局

 キラウエア火山は活火山として知られ、2014年にも噴火が起きるなど、これまでにも何度も噴火が記録されています。それでも、「この地はペレのものだから」と、古くからペレをあがめ、感謝の念を持ちながら、人々はペレと共に島で暮らしているのです。

 今回の噴火で、すでに35棟の住宅が倒壊していますが、テレビのニュースに映し出される避難所の人々の様子からは、激しい悲壮感や不安感があまり伝わってきません。昔から噴火が起こっている地だからということもあるのかもしれませんが、「ペレがまた怒っちゃったね」とでも、考えているのかもしれません。ハワイ島の人々は、火山と女神ペレと上手に共存しながら生活しているのでしょうね。

 ちなみに、キラウエア火山があるハワイ火山国立公園は、ハワイ島といえば絶対にはずせない観光スポットで、日本からも多くの人が観光に訪れています。でも、火山の石を持ち帰ると、ペレの怒りに触れて不幸が起こると言われていますから、どうぞご注意を。

※参考:
https://www.cnn.com/2018/05/08/us/hawaii-pele-volcano-trnd/index.html
http://www.hawaiinewsnow.com/story/38151257/pele

<TEXT/佐藤まきこ>
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