日本には医師以外にも医療に従事できる医療資格があります。理学療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ師……などなど分野によって様々で、医療国家資格として担当省庁が認めた養成校を卒業したうえで国家試験に通過したものにだけ発行されています。 　これらの資格は直接トレーニングに直結する分野で活躍するためのものではありませんが、試験に出る解剖生理学では身体の仕組みを、運動学では身体の動かし方をしっかりと学ぶことができます。 　実際に某有名大学駅伝チームには現役理学療法士がトレーナーとして就任してから関東大会を4連覇し、ヨーロッパで大活躍しているサッカーの日本人トップ選手も柔道整復師のトレーナーと個人契約をしてから日本代表に選出されてのちに海外リーグへの移籍が決まりました。プロスポーツの現場でも、医療国家資格保持者がトレーナーとして活躍する機会が増えているのです。 　皆さんがトレーナーの指導を受けるのはスポーツジムでのシーンが多いでしょう。ジムエリアをラウンドしているムキムキで屈強なインストラクターやトレーナーも、トレーニングが好きなだけで専門知識や経験があるとは限りません。特に有料オプションによってマンツーマン指導を受けるパーソナルトレーニングを受ける場合は、トレーナーの取得資格や経験値などを調べてから受けることをおすすめします。 ＜TEXT／ヒラガコージ＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【ヒラガコージ プロフィール】 柔道整復師／パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。