夫のセクハラで、妻が干されるのは正しい?伝説の“鬼編集長”がモノ申す
ここ最近、日本でもセクハラ問題が社会を揺るがす事態となっているが、これまで被害を受けてもなかなか声をあげられなかった女性たちが沈黙を破り、抗議の声を上げる運動が世界に広がりを見せている。
そのきっかけとなったのは、ハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ疑惑。そして、この疑惑に影響を受けているのが、ワインスタインの妻でファッションデザイナーのジョージナ・チャップマンだ。
エレガントなデザインのドレスが人気のブランド「マルケッサ」のデザイナーであるジョージナだが、夫のセクハラ疑惑を受け、活動の自粛を余儀なくされている。
そんなジョージナのキャリア復帰をサポートするキャンペーンに乗り出したのが、「ヴォーグ」編集長のアナ・ウィンター(68)。ワインスタインによる一連のセクハラで多大な被害を被り、現在は離婚調停中となっているジョージナのために、アナが一肌脱いだようだ。
関係者の一人がニューヨーク・ポスト紙、ページ・シックス欄にこう話す。
「アナはジョージナに復帰してもらいたいのです。2004年から友人となり、マルケッサのショーでアナはいつも最前列に座っていました」
今回のキャンペーンについてアナは、テレビ番組『ザ・レイトショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』にてこう話している。
「ジョージナは素晴らしいデザイナーであり、夫の所作によって非難を浴びるべきではありません」
現在、Vogue.comには同雑誌6月号として、アナからジョージナへの手紙そして、ジョージナのインタビューが掲載されており、その手紙にはこう綴られている。
「ジョージナが自身の夫の一連の行為について何も知らなかったことを強く確信しています。争いを好む現在のデジタル世代は彼女を咎めますが、それは間違っています。パートナーの行動に関して人は責任を負うべきではないと思います。今ジョージナが受けるべきは私たちの慈悲と理解です」
最近では、女優のスカーレット・ヨハンソンが、ニューヨークで先日開催されたメット・ガラにて、マルケッサのドレスを着ていたことで話題になった。
元々は、セレブ達がレッドカーペットで着るドレスとして人気だったマルケッサだが、ワインスタインのセクハラ疑惑を受けて、同ブランドのドレスを着用するセレブは激減したという。 そんな中、メット・ガラという場で、スカーレットがマルケッサのドレスを着用したことに賛否両論の声があがっている。ワインスタインの疑惑をきっかけにハリウッドで展開されているセクハラ撲滅運動や、女性の権利を守る活動を支持するスカーレットが、マルケッサのドレスを着るのは矛盾しているというわけだ。 しかし、こういった批判に対し、メット・ガラを主催するアナはこう語っている。 「(メット・ガラにて)スカーレットがあのような美しいドレスをまとい、サポートを表明したのは素晴らしいことでした」 アメリカ版『ヴォーグ』の“鬼編集長”として、映画「プラダを着た悪魔」のモデルにもなったアナ。夫が犯した行為で、ジョージナ本人やデザイナーとしてのキャリア、そしてブランドにまで影響が及ぶのはおかしいと言い切るあたり、さすが「ファッション界の女帝」といった感じである。 <TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>




