アメリカのスタバが注文なしでもトイレ利用OKに。日本のスタバにも聞いてみた
実は何も変わっていない?スタバは昔から誰にでも優しかった!
その一方で、「レディット reddit」には「今までと何も変わってない」というスタバで働くバリスタたちからの意見も。 いわく、「今回、公式に発表されただけで、今までも非公式に同様の(トイレ)ポリシーはあった」「スタバで2年間働いているが、うちの店舗ではどんな理由でも客を店から追い出すことは禁じられている」など。 フィラデルフィア店での不祥事は、「ポリシーを無視した行為から生まれたものだ」と書き込んでいるバリスタもいました。 確かに、米国住まいの筆者も近所のスターバックスで、何も買わずに席に座って喋っている人や、雨の日に入り口付近でバスや迎えの車を待つ人たちの姿をたびたび見かけます。 コンビニで買ってきた飲み物を堂々と飲んでいる人も、ホームレスらしき人がスーパーで買った食材と紙皿を持ち込み、自らサラダを作って食べているという光景に出くわしたこともありますが、店側は注意することも、追い出すこともしていませんでした。 それでも起こってしまった人種差別……。Investing in our partners…a Starbucks tradition. $250 million in wages, stock and benefits-https://t.co/ONLKi0WV6o. pic.twitter.com/DxMFcuJe6S
— Starbucks Coffee (@Starbucks) 2018年1月24日
チェアマンのハワード・シュルツ氏は先日行われたコンファレンスで、「公共のトイレになろうというわけではありませんが、私たちはいつ何どきも正しい判断を下し、全ての人に(トイレ)の鍵を渡すようにしたいのです」と語っているそう。 5月29日、同社は米国内8000の直営店を閉めて人種差別に関する研修を実施。新ポリシーの徹底と不祥事の再発防止に全力を上げています。 では、日本のスターバックスではどうなのでしょうか? アメリカの報道では、今回の新ポリシーは今のところ国内だけの採用で、地域によってそのポリシーは異なるとなっていました。 注文しない場合のトイレ使用についてお客様相談室に問い合わせたところ、店舗によって異なるため一概には言えないが、そういったお客からの使用の依頼があった場合に「絶対にダメ」と言うことはない、との回答でした。 「なにか(トラブルが)ございましたでしょうか?」と不安そうに聞かれてしまいました。 日本でコーヒー事業を展開しているスターバックスコーヒージャパンは、2015年3月に上場廃止になり、現在はアメリカのスターバックスに完全子会社化されています。子会社とはいえ、国によってポリシーはやはり異なり、店舗ごとにまかされているようですね。 「The Guardian」 https://www.theguardian.com/business/2018/may/20/new-starbucks-policy-allows-nonpaying-guests-use-restrooms 「The Wall Street Journal」 https://www.wsj.com/articles/starbucks-revenue-tops-estimates-maintains-outlook-1524777273 「reddit」 https://www.reddit.com/r/starbucks/ <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】On 5/29, we'll close US company-owned stores to conduct racial-bias training to address implicit bias & prevent discrimination. We're taking a hard look at who we are as a company. We’re ashamed & recognize that racial bias is a problem we must address. https://t.co/xIYc75BJPj
— Starbucks Coffee (@Starbucks) 2018年4月17日
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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