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男性に「おいしい」と言わせるのは、味より“刺激”。手料理を出す時はこのひと言

男性がハンバーグを好きな理由

 一般に男性が好むメニューは、ハンバーグ、肉じゃが、生姜焼き、照り焼き、カツ丼といった、比較的「甘辛さ」が中心となったメニューです。これには根拠があり、脂質(バター、肉、油など)と糖質(砂糖、みりん、ごはん)がたっぷり入ったものは、脳を「刺激」し、しあわせホルモンが分泌されるというのです。(もちろん女性も) ハンバーグ 醤油1、みりん1、酒1を混ぜるだけで、甘辛いタレが完成。肉や魚を焼いて、このタレを加えてフライパンで煮詰めるだけでも、手軽で失敗の少ない一品が出来上がります。これなら料理が苦手な女性でも、簡単に彼の脳をしあわせで満たすことができますよね。  最後に「環境」について。本書によると、男性にとって結婚は現実。彼が期待するのはオシャレな料理ではなく、定番の家庭料理なのだそうです。昔、某有名野球選手が結婚の条件に、「炊きたてのごはんが毎日食べられること」を挙げたのも、なんとなくうなずけます。  炊きたてのごはんとアツアツのお味噌汁、これが彼の落ち着く「家庭」という「環境」。原点に立ち戻ってみるのも、アリだと思うのです。

ジャンクフード好きな彼への対処法

 ひとり暮らしが長い男性って、食事をジャンクフードで済ませてしまいがちですよね。この癖は結婚してもなかなか抜けないようで、私の旦那もしょっちゅうジャンクフードをつまんでいました。しかも、私の手作り料理を平らげてからです。 「私の料理に不満があるの?」と悲しくなりますが、本書は「それは習慣によるもの」とキッパリ。あなたの料理のせいではないのです。「長い間に染みついた習慣は、長い目で変えていきましょう」と本書も言っています。  私の場合ですが、あえて食後におやつ時間を設けて何を食べるかまで決め、おやつの内容を考慮した上で食事のメニューを考えるようにしました。塩分過多のおやつ(スナック菓子など)を用意した日は、主菜の塩分を控えめにする、といった具合です。  本書には他にも、「彼に野菜を食べさせる方法」「料理上手な彼に出せる料理がない」など、気になる項目がいっぱい。本書が掲げる、胃袋コミュニケーションは、一生彼を離さないテクニックかもしれません。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <TEXT/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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