榮倉奈々&安田顕、“おかしな夫婦”を演じて考えた「結婚」とは?
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」。2010年の「Yahoo!知恵袋」に端を発する伝説の投稿が、榮倉奈々さんと安田顕さん主演の実写映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』になりました。
全身全霊の“死んだふり”で夫を迎える妻ちえを演じた榮倉さんと、そんな妻に戸惑う夫じゅんを演じた安田さんにインタビュー。夫婦とは? 30代、40代を迎えて感じることなどを聞きました。
――この作品を通して、“結婚”ってなんだと思いますか?
安田:結婚って何かって、ねぇ。僕の人生の半分です。
榮倉:「半分こ」でしょうか(劇中に「半分こ」というセリフが登場する)。
――人生の半分ですか。ステキですね。
榮倉:他人同士が、突然というわけではないけれど、一緒に暮らすようになって、キレイごとではなく、いろんなことを分かち合っていかなくてはけないから修行でもある。でも、分かり合いたいと思うからその関係が続くわけで、相手にそう思ってもらえることもありがたいですし、分かり合いたいと思わせてくれる人がいるということも、ありがたいですよね。
――榮倉さん、ちえを演じるにあたって気を配ったことは?
榮倉:“死んだふりをして夫の帰りを待つ妻”という一面しか見えないと、誰も共感できない人になってしまいます。なので、ちえさんの持っている優しさとか、愛情とか、真意、そういった普遍的な部分をちゃんとお伝えできればと思いました。
――安田さん演じるじゅんはバツイチでした。
安田:最近ね、バツイチの役が多いんです。ウエディングドレスを着ると婚期が遅れるなんて言ったりするので、逆に、バツイチの役をずっとやっていれば離婚しなくていいんじゃないかと思ってます。どんどんバツイチの役をやっていきたいですね(笑)。
――夫婦の物語ですが、じゅんと同僚の佐野(大谷亮平)との関係、佐野の妻・由美子(野々すみ花)とちえとの関係も印象に残りました。でも、大人になってから友人を作るのは難しいです。
安田:僕は、ほんと友達いない。
榮倉:私も多くないと思います。
安田:そうなの? 多そうなイメージだけど。
榮倉:作ろうと思ってできるものではないですよね。
安田:なんとなくだけど、友達は同じ職場じゃないほうがいいかな。ずるずるべったりは嫌だし。
榮倉:ちえさんは、相手のいいところを見つけるのが上手いなと思いました。
「普遍的な部分をちゃんと伝えたい」(榮倉)
バツイチの役をやっていれば逆に離婚しない!?
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『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は全国公開中
配給:KADOKAWA
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