謝礼交際をする主婦に共通した特徴は“優等生タイプ”
イギリスにバレエ留学したという40代後半の主婦はこう語る。
「デートの謝礼として男性からいただくプレゼントが、前回よりも高額なものとわかると、その分やっぱり『お返しをしなければ』と思うのです。どうせなら喜んでもらえるものがいいし、それは恐らく男性が私に求めていること。でもこれは友情に近い感情なんです」
プレゼントの返礼は、本当はモノで返したい。しかし男性はそれでは喜ばないだろう。むしろデートのときに“行為”で返してほしいと思っているはず――。夫からはあまり関心を持たれていないが、別の男性から評価されると、さらに評価を得ようと頑張る。そんな“優等生タイプ”こそ謝礼交際をする主婦に共通した特徴に見える。
前出の40代後半の主婦は言う。
「ときどき、彼が言うんです。『僕みたいなイケメンでもない男と付き合ってくれて申し訳ない』って」
記者が取材した限りだが、謝礼交際を行っている男性には俗に「イケメン」と呼ばれる人は少なく、恐らく若い頃は女性とはあまり縁がなかっただろう風貌や、髪形、服装の人が多い。勉強を頑張り、公務員や1部上場企業に就職。地味ながらも堅実な人生を歩む。女性同様“優等生”で通してきた人ばかりだ。40代後半の男性は言う。
「若い頃、とても相手にしてもらえなかったような美しく、知性溢れる女性と一緒に過ごせるだけでも幸せです。だからせめて“お礼”をしないと申し訳なくて……」
お金はあるが、プロでは満足できない「心の繋がり」を求める男性。女性が求めるのは少しのお小遣いと、好奇心を満たすこと。利害は一致している…のだろうか?
<TEXT/秋山謙一郎>
― 高学歴なアラフォー女性に広がる「謝礼交際」 vol.1 ―