「コーヒー・水に毎日400円」で年14万円…“ちょこちょこ散財”を止める方法
ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢です。
先日『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)、通称「#なぜたま!」という本を上梓しました。お金を貯めるコツは努力ではなく、仕組みを作ることであることを提唱しているのですが、習慣化しがちなちょこちょこ買い(ラテ・マネー)についても紹介しています。
自分がお金が貯まるか貯まらないか、贅沢をしているかしていないか、を考える際、大きな買い物をした影響の方が大きいと考えがちです。「贅沢をしているわけではないのに、大きなものを買っているわけではないのにお金が貯まらない」と思ったことはないでしょうか。
確かに大きな買い物の影響も大きいのですが、不本意な判断は、気にもとめない少額の買い物に潜んでいることが多いです。
アメリカの資産アドバイザー・デビットバック氏は毎朝なんとなく買っているカフェ・ラテのような支出を「ラテ・マネー」と呼んでいます。1杯400円のカフェラテであっても365日続ければ14万円超。累積では意外とまとまった金額になることがわかります。
大きなものを買うときは、慎重に調べて後悔のない買い物を心がけやすいですが、少額だと「数百円だからまあいっか」と判断は甘くなりがちです。影響が小さければこだわることではありませんが、もし自分が必要としていないものにたくさんお金を使っている場合、できれば避けたいところでしょう。
人生において買えるものが有限と考えるならば、欲しい優先度がより高いものに、できるだけ多くの予算を割り当てたいところです。同じ金額を使っているのに、得られる満足度に差が生まれます。
====<ラテ・マネーの例>=====
・毎日のカフェラテ:400円×365日=146,000円
・仕事帰りのコンビニ:700円×365日=255,500円
・惰性で付き合うランチ:1000円×52回(1年間・週一)=52,000円
・買ったけど使ってない雑貨:500円×104回(1年間・週二)=52,000円
・気が進まないのに参加する二次会:3000円×24回(1年間・月二)=72,000円

生活にどれほどラテ・マネーが潜んでいるかは、既にストックされているデータから確認することができます。少額でもカード決済をしている人は過去数ヶ月分のクレジットカード決済を熟読。現金で買い物をする人は、ひとまず1週間、レシートを捨てずにとっておきます。
カードの明細や、一週間のレシートをみて、実はこの買い物は要らなかったな、と感じるものに蛍光ペンを引いて集計してみます。中でも恒常的に買っているものがあれば、それが自分にとってのラテ・マネーである可能性が高いです。
安いものの方がこだわりなく買いがち

ラテ・マネーの洗い出しには、クレカ明細やレシートを利用

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