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毒母は社会のプレッシャーが生む。『母という名の女』監督インタビュー

型にはまった映画を作ってしまったら、もう映画は撮らない

――監督は『父の秘密』『或る終焉』、そして今作と、どれも観終わったあと、何かを持ち帰らされる作品を作られています。最後に、作品を生み出すにあたってのポリシーを教えてください。 監督:僕が好きな映画作家というのは、探求心を持ち、リスクを恐れず、型にはまった安全圏で作品を作ることをよしとしない人たち。僕も、常に限界を超えていくような、観客の予想を超える作品を作っていきたいし、誠実でありたいと思っている。観客のことを、すごくリスペクトしているんだ。そのことが映画作りのモットーかもしれない。リスペクトしているからこそ、僕自身と観客にとってチャレンジングなものを作っていきたい。万が一、型に乗っ取った映画作りをしてしまったとしたら、もう映画は作らなくなるんじゃないかな。 観る立場としても、すべてに答えが明かされているような、これはこうですと説明があるような作品は嫌いなんだ。だから、自分の作品においても、すべての答えはないし、観客が自分なりに考えられる作品にしたいと思っている。人生には答えはないんだしね。 <取材・文/望月ふみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 (C) Lucia Films S. de R.L de C.V. 2017
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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『母という名の女』は全国公開中
配給:彩プロ
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