モスバーガー、サブウェイが大苦戦。健康志向の女性が行かない理由
モスバーガー、サブウェイ、ミスタードーナッツ……。かつて女性に強い人気を誇ったファーストフードが軒並み苦戦している。
この違いは何なのか。日本テクニカルアナリストで外食産業などに詳しい馬渕磨理子氏は一番の理由として「コンビニのカフェ化」を挙げる。
「今やコンビニでコーヒーが買えるのは当たり前で、カフェメニューがとても充実してきています。イートインスペースも増えており、値段もお手ごろ感がでています。一方でサブウェイやモスなどは単価も高くコンビニのカフェ化によりもともと持っていた魅力が落ちてしまっているといえるでしょう」
大手コンビニチェーンの元商品開発担当者もその言葉にうなずく。「今のファーストフードは正直、商品に目新しさがないんですよ。既存の商品に客はもう飽きてしまっているのです。そうなると同じ商品をコンビニで買うほうが便利じゃないですか」
ということは、ミスドが苦戦しているのは、コンビニがドーナッツを置き始めたからか。これに関してはどうやら違うらしい。前出の商品開発担当者は「ドーナッツは正直コンビニではいまいちでした。理由は日本でのドーナッツ市場が想像以上に小さかったからです」と語る。「それに、最近は緩やかに糖質を制限する『ロカボ』も注目されるようになってきました。砂糖たっぷりのドーナツとは相性が悪いんです」。
モスバーガーを展開するモスフードサービスの2018年3月期連結純利益は前年比19%減の24億7千万円。サンドイッチの日本サブウェイは17年12月期で1435万円の赤字を計上し、これで赤字は2年連続だ。店舗数も激減しており4年間で180店舗も閉めている。 また、ミスタードーナッツを運営するダスキンによれば、ミスドの18年3月期のお客様売上高も4.7%減の779億円となっている。 一方でファーストフードの王者である日本マクドナルドホールディングスは、17年12月連結純利益で前年比4.5倍の240億円をたたき出し、6期ぶりに最高益を更新した。15年12月期に計上した349億円の純損益の赤字から見事にV字回復している。\「ツナ」のおすすめカスタマイズ/
— サブウェイ (@subwayjp) 2018年6月19日
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一番の理由は「コンビニのカフェ化」
コンビニと小さいパイの奪いあいをしたミスドは、17年11月からパスタやホットドッグなどの「ミスドゴハン」シリーズの展開を始めるなど、大きく舵(かじ)を切っている。
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