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「もう誰かと付き合うの、やめる」26歳OLが試す、幸せのための実験

セフレを体験して、恋は「虚像」と知った

 大学生になった私は、テレビドラマでたまに登場する「セフレ」という関係を体験してみたくて、「セフレ=彼氏ではない人と2回以上した場合」と仮定し、3人のセフレとそれぞれ2回以上してみた。  ちなみになぜ「3人」を選んだかというと、単に、当時バーで働いていた時のお客さんに「セフレを作りたいんです」と相談したところ、「お前は1人だと依存しちまうだろうから、3人は作っとけ」とアドバイスされたからだ。  セフレを作るのは本当に簡単で、1カ月も経たないうちに3人見つかった。朝に男性Aとデートした後、昼は男性Bと食事がてらして、夜はまた男性Cと寝るなんて日もあった。  それぞれと2回ずつしてみたものの、オーガズムを感じた経験のない私にとって、セフレという関係性でのその行為は、単なる凸凹合体体操でしかなかった。  でも、裸で肌を重ねるたびに精神的な親密性を3人全員に感じることができた。もはや「好き」という感情自体、「虚像」なのかもしれないと思った。 セフレを体験したら、恋は「虚像」だと感じた セフレ話は友達との「恋バナコミュニティ」では積極的に話せない。2カ月後には全くメリットを感じられず、いつのまにかセフレたちは全て絶滅していった。

「お付き合い」が「結婚」のお試し期間だとしたら

 社会人になって3年ほどお付き合いをして、親御さんにも挨拶を済ませた1人の男性に関しては、もう別れてしまったけれど、生涯を通じて一緒にいたいと思う人間愛・家族愛みたいな感情を教えてもらった。  一緒にいるのがとにかく楽しかったし、隙さえあればずっと後ろから抱きついていた。「来年、結婚しようね」とも彼に伝えていた。そんな、初めて結婚したいと思う人と付き合ったのをキッカケに、「お付き合い」というものは、結婚前にお互いの気持ちを確かめる行為であるということをなんとなく感じた。 「お付き合い」が「結婚」のお試し期間だとしたら しかし大人になって周りを見てみると、結婚しているのに不倫している人、口説いてくる人、離婚している人が予想以上に多い。  いろいろ調べても、人から話を聞いても、結局、「結婚」は子供を産むときにメリットがあるものであって、基本的には「自由を奪うだけの契約」だと私は感じている。  結婚のメリットとして、「もう恋愛しなくていいという安心感がある」と言う人は多いけれど、それが自分にとってメリットなのか、私の中でどうもしっくりこないのだ。
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相手も自分も束縛したくない
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