Lifestyle

はあちゅう・しみけんの事実婚から考える「夫婦別姓」という選択肢<目指せ!デキたら婚>

なぜ、そこまで夫婦別姓にこだわるのか?

 実は私も、今でこそ「夫婦別姓ができればいいのになあ…」と思うようになりましたが、こうして彼から別姓を提案されるまで、選択肢の1つとして考えたことはありませんでした。  そもそも時折見かける、別姓をつらぬく夫婦のインタビューを読むと「なぜそこまで別姓にこだわっているのだろう?」と思っていたタイプ。なんとなく別姓にこだわり続ける女性は、強がっているようにすら見えていたのです。 花嫁 でも、自分ごとになって考えてみると、別姓問題は「女性の権利を軽視している」というフェミニストっぽい理由より何より、「また何者かにならなくてはいけないの?」という力が抜ける感覚と、物理的な面倒が多くてたまりません。  免許証、銀行口座、クレジットカード、会社への通知に社会保険の手続きなどの変更手続きに、実印変更、不動産屋への連絡、携帯やインターネットの契約変更など、単身生活が長い人ほど、面倒は増えるばかりです。  ただ、この悩みを同性の友達にすると「とはいえ結婚で彼の姓になることで、“ある意味究極のおそろい”になった感じがするよね」と嬉しそうに話す女性もいたので、女性の権利と姓の問題は、とかく難しい。  個人的には、厳密な男女平等が難しいとしても、こういった煩雑さを片方だけが背負う制度や、「家族は同じ姓にして始めて家族だ!」という昔ながらの考えを現代人にも押し付けてくる空気感は、さっさとなくなってくれと思うのでした。 「あと1年くらいしたら、ポロッと法律が変わっているかもしれないよ」  仏くんは気軽なノリで夫婦別姓への期待を高めていますが、個人的にはもう少しかかるような気も……。  調べると、サイボウズ株式会社の代表取締役の青野慶久氏が、選択的夫婦別姓を求めて、今年1月9日に国を提訴。そして現在、訴訟のために署名運動をしています。(「夫婦同姓・別姓を選べる社会にするため、私たちの訴訟を応援してください!」)  署名の目標数は5万人。現在4万5千人ですから、あともう一歩。私の結婚も、あともう一歩。そんな気持ちを込めながら、ひっそりと署名をしてみたのでした。 <文・イラスト/おおしまりえ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【おおしまりえ】 水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ・Twitter:@utena0518
おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ