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はあちゅうも選んだ「事実婚」体験者に聞く“いい点・悪い点”

「事実婚…その手があったか」「事実婚でもいいかも」…筆者の周りの女性たちから、こんな声があがっています。きっかけは、ブロガーのはあちゅうさんが7月15日に発表した、男優のしみけんさんとの事実婚。

 法律的に「事実婚でできること・できないこと」については以前の記事で弁護士に聞きましたが、実際に事実婚をしている人たちの実感はどうなのでしょうか?

カップル そこで、長く事実婚生活をしている40代2人に、話を聞いてみました。

●届けを出した事実婚…秀夫さん(仮名:48歳、IT企業勤務/交際歴25年・同居歴24年)
23歳のとき、同僚女性・22歳と付き合い始め、1年後に「家賃がもったいない」から同居して以来、ず~っと同居。一昨年、正社員になったのを機に役所に事実婚の届けを出した。

●届けを出さない事実婚…由美さん(仮名・47歳、広告会社勤務/交際歴19年・同居歴13年)
28歳のとき、5歳上の男性と付き合い始め、6年後に同居。お互いに「放っておかれたい」「相手の行動が気にならない」性格で気が合い、野放しのまま現在に至る。

Q1.なぜ事実婚を選んだの?


 秀夫さん、由美さんとも、「いや~、別に選んだわけじゃなくて、何となくこうなっただけです」との答え。事実婚と同棲の区別はあいまいで、本人たちが「夫婦同然だね」と思って事実婚を名乗れば事実婚なのです。

 秀夫さん・由美さんとも、パートナーとの間で1度も「入籍しようか」という話が出たことがなく、逆に、大ゲンカしたり別れ話が出たこともないそうです。

「子供ができたら入籍したと思うけど、子供がいないと今のままで何も問題ないですから」(由美さん)。結婚で姓を変えたくないわけでもなく、未入籍の理由は「めんどくさかったから(笑)」。

 とりあえず気楽に事実婚状態になって、子供ができたら入籍、という選択肢もありそうです。

Q2.籍を入れないと、すぐ別れてしまいませんか?


 両人から意外な答えが返ってきました。「性格によるだろうけど、自分たちの場合は事実婚だから続いたと思う」と。

「死ぬまで一緒なのか…と、おじけづくこともないし、ズルズル続けるにはいいですよ。男女って、大きな変化を起こすときにモメて別れたりするけど、それがないから続いたんじゃないかなぁ。今から入籍したら、逆に壊れちゃうかも」(秀夫さん)

「夫婦が仕事でスレ違いになって、“これじゃ結婚してる意味ない”とかいって別れちゃう人がいますよね。ウチは、そういうムダな悩みがないから楽。どんな暮らし方でもいいじゃない、だって結婚してないもん、って」(由美さん)

 由美さんたちは、平日の食事は全く別々で、寝る前に晩酌しながらおしゃべりするぐらい。土日はご飯・味噌汁・焼き魚みたいな「まともなご飯」を作るか、一緒に飲みにいくそうです。お互いの収入も支出も知らないとか。

キッチンのカップル

写真はイメージです

 本当は、入籍してても好き勝手に暮らせばいいのですが、つい「夫婦らしさ」を求めてお互いを縛りがちですよね。

「一般には、籍が入ってるほうが別れにくいとは思いますけどね。ただ、私たちがズルズル20年続いている間に、友人・知人が何十組も離婚しましたから、紙切れ一枚の抑止力って弱いんだな、という気もします」(由美さん)。

Q3.事実婚で役所に届けを出すメリットは?


 事実婚の届けは、住民票で世帯を一つにするだけで、戸籍は別々のままです。届け出のメリットは、「片方が年収130万円未満なら、社会保険(健康保険・厚生年金)で扶養家族になれてトクなこと」(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)。ただし、所得税の配偶者控除は受けられません。

住民票 秀夫さんは、届けを出した理由を「金銭的に得だということだけ」と言い切ります。

「一昨年、社員になるとき、上司に『奥さんを扶養に入れたらトクだよ』と言われて、総務に聞いたんですね。すると会社の健康保険と厚生年金で扶養に入れるには、世帯が一緒じゃないとダメだと。

 いままで同じ住所だけどそれぞれが世帯主だったので、僕の世帯に入れて『続柄』欄に『妻(未届け)』と書きました。会社には、長く同居してる証明のために過去の住民票も出しました」

 今まで秀夫さんの妻が払っていたのは、1ケ月に年金保険料:1万6340円+国民健康保険料:6652円で、計2万2992円。年間では27万5904円。「これを払わなくてすむのは大きい」と秀夫さん。

 一方、由美さん夫婦は、どちらも年収130万円を超えているから届け出てないそうです。

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ケータイ家族割問題から、世間体まで

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