着たい服を見失った大人へ。「カワイイ」先駆者が語る“色”の取り戻し方
世界の大都市で「カワイイ」プロジェクト実施中
ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、南アフリカ等々、すでに8か国で開催しているといいます。コンセプトは、「『カワイイ』の集合体で世界は変えられるのか?」。参加者は、世代も、性別も、人種も、国籍も、宗教もバラバラ。 原宿生まれの「カワイイ」が、日本人の私達を超越し、世界中を旅しているのです。高揚感と同時に、焦燥感を感じたのは私だけでしょうか。日本人として、「カワイイ」に恥ずかしくないように生きたいではありませんか。大人ですから、仕事や立場があります。今日から私は「カワイイ」に忠実になる、と宣言したとしても、いきなり極彩色のファッションで生活できるとは限りません。でも、小物で「カワイイ」を取り入れるのは可能です。 「できるだけたくさんの人に『色』を取り戻してもらいたい」と言った著者の願いは、一周まわってまた日本にかえってきているのです。ひとりひとりが独自の「カワイイ」を身につければ、日本はもっと明るくなるような気さえするのです。 もう一度、自分だけの「カワイイ」を探してみようかな。そんな思いに駆られました。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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