熱中症になった恐怖体験「朝いきなり金縛りみたいに…」その意外な症状
今年は早々に梅雨明けした後、災害レベルとまで言われる猛暑が続いていますね。台風で少し落ち着いたかと思いきや、再び酷暑が戻ってきました。高温注意情報とともに、熱中症で亡くなる人もでています。
働き盛り世代だと、きっと「オフィスや家にいることが多いし、体力もあるし、熱中症は大丈夫!」なんて思ってしまいがち。でも、年齢は関係ないのが熱中症の怖いところ! 意外なところでかかるケースもあるんです。今回は、女性たちが体験した熱中症体験をご紹介します。
Aさんは、もともと山間部の田舎暮らしで実家が夏でも涼しい環境だったこともあり、エアコンが苦手なタイプ。上京後、同居していた弟さんはエアコンを使っていましたが、Aさん自身は扇風機を使って暑さをしのいでいたそうです。
その日は、熱帯夜というほどの暑苦しさもなく、窓を開けて扇風機をかけて入眠。それまでの日常と変わらない夜だったと言います。
「朝、目は覚めたのに、どうしても起き上がれなかったんです」
身体が起こせないばかりか、大きな声がだせない、手足が思うように動かない。どういうこと? 金縛り?――何が起きたかわからないままに焦ったAさんは、たまたま手の近くに置いていたケータイからLINEをなんとか起動。家の中にいる弟に電話をかけました。ベッドの上で動けなくなっているAさんを見た弟さんはポカリスエットなどの水分を用意。ドリンクなどで体を冷やしてもらったりするうちに、からだが動くようになっていったそうです。
「日中だったら、徐々に体がしんどくなっていくので『やばいな』ってわかると思うんですけど、寝てるときは意識がないので起きたときには熱中症の症状がマックスの状態だったみたいです。熱は出るし、しんどいし、吐き気もあるし……でも、そのときは前日食べた何かに当たって食中毒になったんだと思っていました」
症状を甘く見ていたAさんは午後から会社へ。しかし席についても吐き気が収まらず、オフィスと同じビルにある病院を受診しました。そのときの診断は「熱中症」。OS-1などで水分補給して、安静にするように言われたそうです。しかし、Aさんは「まだ大丈夫」と自分の体を過信していたそうです。
「なんだ熱中症か、くらいで甘く見てましたね。実はこの日、会社のイベントでコスプレパーティがあって(笑)。家で安静にしろって言われたのに、体調が悪いまま夜まで会社で粘っていました」
安静にしなければいけないところを無理しているので、体調はさらに悪化。めまいがおさまらず、周りの人から「顔色が悪すぎるよ」と指摘されるほどの状態に。そこまでくると、ようやくAさん自身もやばいと思ったようで、パーティーは途中で切りあげタクシーで家に帰ったそうです。
「無理がたたって、本調子に戻るまで1週間ほどかかってしまいました。弟が助けてくれたからなんとかなったけど、一人暮らしだったらあのまま部屋で最悪の事態になってもおかしくなかったですね。今思えばですが」
思い返せば直前までの食生活も炭水化物中心かつバランスが悪いものだったそう。利尿効果のあるカフェインも多く摂る暮らしをしていたそうです。
「今思えば典型的な熱中症でした。寝汗で脱水症状を起こして、動けなくなっていたようです。今では家にポカリスエットなど常備しているし、寝る時にエアコンをつけるようになりました(笑)」
<教訓>
エアコンが苦手でも夏の夜は必須。
水分補給や栄養バランスにも気をつけて、
熱中症になったら間違っても無理をしないこと!

熱帯夜じゃないのに熱中症に。その原因は……

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