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熱中症になった恐怖体験「朝いきなり金縛りみたいに…」その意外な症状

「二日酔いか風邪だろう」と思ったら、熱中症!

 Nさんが熱中症になったのは、この酷暑の真っ只中。つい最近の話だそうです。 「今思い出すと、前日から体調はおかしかったですね。足がつったり、筋肉痛のような症状が起きたり。でも、全然気にせずに仕事帰りに飲みに行ってたんです」 お酒 本来酒好きなNさんですが、この日はさすがにいつもより少なめの飲酒に。といいつつ、ジョッキ3杯くらいは軽く飲んでいたそうです。帰宅後はクーラーを28度に設定して就寝。大きな異変は翌朝訪れました。 「目が覚めると、体が動かないんです。熱っぽさに加え、吐き気、めまい、頭痛もひどくて……でも、このときは二日酔いになったと思っていました」  Nさんも、Aさんのときと同様に「寝起きに体が動かない」という状態になったそう。でも彼女には同居家族はいませんでした。 「とりあえずなにか口にしようと、動けるようになるまで待ってから家にあった水を飲んだのですが、すぐに嘔吐。これは二日酔いじゃない。きっと風邪だと思っていました(笑)。熱っぽさもひどかったので、冷凍庫にあった保冷剤で、頭を冷やしていました。とにかくだるくて……」  動けるようになっても、めまいでくらくら。だるさも抜けなかったため、その日は頭痛薬を飲んで寝ていたそうです。翌朝、前日ほどではないとはいえ、会社に行く前に病院に行ってみることにしたと言います。すると、医者の判断は「熱中症」。本人はまさかと思ったそうです。 熱中症でめまい「テレビで熱中症については知ってたけど、これかー! って思いました。普段から体が弱くて、めまいなども多かったので油断していましたね。翌朝には動けるようにはなっていたけど、前日から吐き気で何も食べてなかったので念のために点滴をしてもらいました。あとはOS-1を飲んだくらいですね」  しかしNさんの場合は、Aさんと違い、冷房を使っていても熱中症になりました。なぜなのでしょうか。 「前日に飲んだお酒がよくなかったと思います。お酒自体に利尿効果があるうえ、もともと具合が悪いのにチェイサー(合間の水やソフトドリンク)なしで飲んでしまいました。その結果、寝ている間に脱水症状がおきてしまったそうです。頭痛薬とか飲んでも根本の原因と関係ありませんでしたね。早めに病院に行けばよかったと思います」 <教訓> 夏の酒には、チェイサーと寝る前の水分補給が必須。 (お酒は「水分補給」じゃない!) おかしいと思ったら自己判断せず病院へ。  今回の二人は、それぞれ経緯は違いますが、家でそれほど暑くないと思っている中で熱中症になっていました。自分は大丈夫、これくらいなら平気と高をくくらず、苦手でも今年はエアコンを利用したり、せっせと水分補給をしたほうがよさそうですね。 ================ ※今回紹介したような症状の場合に、熱中症以外の恐ろしい病気が隠れていることもあります。症状が重い場合には、無理せず早めに病院を受診するようにしてください。 <児童生徒等を中心にスポーツなどに伴う熱中症による死亡事故は後を絶ちません。また、中高年で多発する脳梗塞(こうそく)・心筋梗塞なども水分摂取量の不足が大きなリスク要因のひとつとなっています。これら脱水による健康障害や重大な事故などの予防には、こまめな水分補給が効果的です。>(厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動HPより) 参考 ・厚生労働省 「健康のため水を飲もう」推進運動 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html ・環境省 熱中症環境保健マニュアル 2018 http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php <文/ミノシマタカコ>
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