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夏の1人旅は出逢いのチャンス? 28歳で「青春18きっぷ」の恋から結婚へ

 あまり知られていないかもしれませんが、夏は工夫次第で鉄道旅行が格安に楽しめる時期なんです。
鉄道旅行

写真はイメージです(以下同じ)

 毎年、JRは夏と冬、春の3回、『青春18きっぷ』という普通・快速列車1日乗り放題×5回有効のきっぷを販売しており、鉄道ファンだけでなく旅行や帰省での利用にも人気です。  坂木美智代さん(仮名・32歳/専業主婦)が夫の陽一さん(39歳)と出会ったのは4年前の夏。青春18きっぷを使った北海道旅行のときでした。

夫と出逢ったのは、根室行きのローカル線

「鉄子(※鉄道オタクの女子)ってわけじゃないけど、ドライブと違ってボーッと眺められる車窓の景色が好きで、ローカル線の1人旅をよくしていたんです。当時は何年も恋人がいない状態でしたし、会社も例年より長く休めたので、北海道を周遊していました。  夫とはその途中、釧路から根室に向かう2両編成のローカル線の4人掛けボックス席で向かい合って座っていたのですが、私と同じ18きっぷを持っていたので『ご旅行ですか?』と声をかけたんです」 青春18切符の恋 陽一さんも熱狂的というほどではなかったですが、鉄道が好きで数年に一度、青春18きっぷを使っての列車の旅をしていたとか。2人とも根室では納沙布岬(のさっぷみさき)を訪れた後、宿を取ってある釧路に戻る予定だったこともあり、行動を共にすることになったそうです。 「このとき、夫とは出逢ったばかりでしたけど、一緒にいて心地の良さを感じていました。まあ、本数が少ないため、仮に断ったところで同じ列車とバスに乗るハメになるので、道中の話し相手くらいにはいいかなって程度にしか考えていませんでしたけどね(笑)」

連絡先を交換せずに別れるも翌日すぐに再会

 その日は釧路駅に戻った後、陽一さんは「今日は楽しかったです」とお礼の言葉を述べたが、連絡先も聞かずに立ち去ってしまったそう。これには美智代さんも拍子抜けしてしまったといいます。 「これは久々に訪れた出逢いのチャ~ンスとか思っていたのに、メアドも聞いて来ないので内心ガッカリしていました。話していて真面目で誠実そうな人柄が伝わってきて、もう少しお話しをたいなと思い始めていたところだったので」 鉄道一人旅の女性 ところが、次の目的地に向かおうとした翌日の釧路駅、ホームで笑顔の陽一さんから「今日もいい天気ですね」と声をかけられます。 「私も主人もこの日は網走に行く予定だったのですが、釧路~網走も極端に列車の数が少ない路線。よく考えたら、また同じ列車に乗り合わせる可能性が高いことを忘れていました(苦笑)」  彼女のほうから「せっかくだし、今日も一緒に回りませんか?」と誘い、途中下車して世界遺産の知床などへ寄って夕方に網走に到着。前日、連絡先を交換しなかったことを後悔したため、今度は美智代さんから自分の携帯番号とメールアドレスを教えたそうです。 「当時、私は仙台、彼は東京だったのですが、旅の後もほぼ毎日電話やメールのやりとりをしていました。そして、北海道から戻って2か月半くらい経ってから正式にお付き合いすることになりました」
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結婚後、転勤先のドイツへ
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