更年期障害が訪れるのは閉経後。閉経の兆候を自分で感じることはできるのでしょうか。
「残念ながら“これが最後の生理だ”という予兆はありません。
1年間の無月経を経て初めて閉経と呼びます。
閉経への向かい方にも個人差がありますが、
<生理不順→経血量の変化→自律神経系の症状→メンタル面の症状→コレステロール値などの変化、骨粗しょう症や性器の萎縮>が一般的です」
重い症状に悩む女性が多いPMS(月経前症候群)も、更年期障害とは無縁ではないといいます。
「PMSは更年期障害の予行演習と言っても過言ではありません。
PMSの時期にフィジカル面とメンタル面に起きていたことが、更年期障害でも起きる可能性が高い傾向があります。更年期障害時にはPMSよりさらに重度の症状となって現れることも少なくありません。PMSは生理前の数日間で終わりますが、更年期障害ではストレスなど少しのきっかけで長く続いてしまうこともあります」
次回は「早く更年期障害が訪れやすい女性の特徴」と、「30代&40代から準備しておくべきこと」についてお伝えします。
【池下育子(いけした・いくこ)】
1953年青森県生まれ。帝京大学医学部卒業。同大学麻酔学教室助手、国立小児病院麻酔科、東京都立築地産院産婦人科勤務を経て、92年に池下レディースクリニック銀座を開業。働く若い女性や更年期世代の女性の、仕事や人間関係の悩み、心身のトラブル全般に対応。2012年病院名を改称。
<文/内埜さくら>
内埜さくら
恋愛ライター。これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『バラいろダンディ』『5時に夢中!』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。