更年期障害になりやすい女性の特徴3つ。症状を軽くするには
【知っているようで知らない「更年期」 Vol.2】
近年、話題になっている「若年性更年期障害」(正式な医学用語ではありません)。早く更年期障害が訪れやすい女性の特徴はあるのでしょうか?
前回、更年期と更年期障害に関する基礎知識を教えてくれた、いけした女性クリニック銀座・院長の池下育子先生に聞きました(以下、コメントは全て池下先生)。
更年期障害が訪れやすい女性には、大きくわけて3つの特徴があるといいます。
1.生理不順が起こりやすい生活を送っている
「不規則な生活をしている、いつもかなり緊張を強いられる、ストレスフルな環境にいる人、負けず嫌いで完璧主義の人などが当てはまります。
常にストレスにさらされている人やストレスに弱い人は、裏返すと責任感が強いということ。特に会社で責任あるポストに就いている人は矢面に立たされることが多いので、更年期では心身に支障をきたす可能性が高いです。
一方で、上手に手抜きをできる人は更年期障害になりづらい傾向があると言えるでしょう」
2.母親が更年期障害を迎える年齢が早かった
「母親がそうだからといって本人も早く更年期障害が訪れるとは断定できませんが、過ごす環境や体質、物事の考え方が似ている可能性がある、ということです」
3.過度なダイエット経験者と痩せ過ぎている人
「ダイエットを続けて生理が止まった、生理がある月とない月を繰り返したことがある人は、卵巣へダイレクトにダメージを与えています。更年期障害は卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の欠乏によって起こるため、早く訪れてしまうことがあります。
もともと病気がちで痩せすぎている、免疫力が弱い、といった人も早く訪れることがありますが、もちろん全員に当てはまるわけではありません。体が丈夫ではないからといって更年期障害になりやすいとは限らないことと同様です」
少しでも更年期障害を遠ざけるために30代、40代から準備できることはあるのでしょうか。
「PMS(月経前症候群)は更年期障害の予行演習と言えるので、鍵はPMSの改善です。PMSが重い人は、今から改善策を見つけておきましょう。
人によりPMSの症状は異なるので、1人でリラックスしたり、ストレスを解消する方法を見つけておくのが最善策。攻撃的な気分になってしまうのであれば格闘技などのスポーツやカラオケで発散する、イライラするのであればアロマを焚くなど、方法は何でもかまいません。肩の力を抜いてホッと一息つけて、交感神経を鎮めて副交感神経を高める方法を探してみてください」
また、重度のPMSの場合は、35歳ぐらいから『エクオール』というサプリを飲むのもおすすめ、と池下先生。
エクオールには主に以下の作用があるそう。
=====
・更年期症状、障害を和らげる
・メタボリックシンドロームの予防
・肌への作用
(エクオールを摂った人では、シワの面積が少なくなる、シワの深さが浅くなるなど、いずれも改善したという結果が出たそうです。たるみにもよい変化があり、抗酸化作用でシミの改善や美白にも効果があると言われています)
・骨粗しょう症の予防と改善
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「このサプリは更年期症状が軽く済む確率が高いことで注目を浴びていますが、いずれPMSにも効果があると謳われるようになるでしょう。
生理前から生理中の諸症状を緩和する『命の母ホワイト』もオススメです。ただし、サプリを摂取する場合は生理前だけ飲めばいいということではありません。生理周期に関係なくコンスタントに摂取することで、体が安定します」
また、チェストベリーやアンジェリカルートなどのハーブを摂るのもいいそう。
「40歳以降は太りやすくなるので、やけ酒とやけ食いはNG。生活習慣の一部と化してしまうと、メタボになる恐れがあります」と池下先生。
次回は、気になる人が多そうな「セックスレスと更年期障害の関係」と「更年期障害対策」についてお伝えします。
【池下育子(いけした・いくこ)】
1953年青森県生まれ。帝京大学医学部卒業。同大学麻酔学教室助手、国立小児病院麻酔科、東京都立築地産院産婦人科勤務を経て、92年に池下レディースクリニック銀座を開業。働く若い女性や更年期世代の女性の、仕事や人間関係の悩み、心身のトラブル全般に対応。2012年病院名を改称。
<文/内埜さくら>
Contents
更年期が訪れやすい女性の特徴3つ

更年期障害を遠ざけるには?

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