出産費用が1億円!? 芸能人も憧れる「アメリカで出産」のトンデモエピソード
先日、モデルの田丸麻紀がハワイで第2子を出産。昨年には、道端ジェシカがロサンゼルスで出産するなど、アメリカで出産する有名人は少なくありません。
2015年、台湾人女性が台北からロサンゼルス行きの飛行機内で出産するというハプニングが発生。機内のスタッフたちに助けられながら、女性は機内で無事に子どもを出産しました。しかし、緊急着陸したアンカレッジ空港で、当の女性はアメリカの入国を拒否され、即台湾に帰国させられるはめになったのです。
その理由は、妊娠週を偽って搭乗した疑惑があるから。彼女が利用したチャイナエアラインでは、妊娠32週以上の女性が搭乗する場合は医師の診断書が必要です。それなのに、この女性は診断書もないまま妊娠週を偽って、出産間近にアメリカ行きの飛行機に乗った可能性があるというのです。
アメリカ側が彼女を強制送還したのも、子どものアメリカ国籍を取得したいという確信犯の可能性が高まったからでしょう。子どもが産まれそうになったとき、彼女は周囲にアメリカ領空にいるのかしきりに聞いていたそうですから……。
ちなみに日本の航空会社でも、ANA、JALとも出産予定日を含めて28日以内の搭乗には、医師の診断書の提出を求めています。
妊娠中のカナダ人女性が医師の許可を得てハワイ旅行に出かけていたところ、予定日よりも9週早いタイミングで突然出産することに。赤ちゃんは無事生まれたのですが、NICU(新生児集中治療室)でのケアなど、2カ月にわたり入院。女性も6週間の入院を余儀なくされたそうです。
そして、後日病院から届いた請求書に書かれていたのは、95万ドル(約1億500万円)という驚愕の金額……。しかも、女性が入っていた保険会社は、この支払を拒否する事態に発展。その理由は、「妊娠中に膀胱感染症で治療を受けたことがあり、ハイリスクの妊婦だったのに海外旅行に行ったから」というものでした。
アメリカは、日本では考えられないほど医療費が高いことで知られ、長期の入院や手術があった場合は、恐ろしいほどの高額を請求されることも。とは言え、せっかくの赤ちゃん誕生という喜ばしいときに高額な支払いを求められるとは……トンでもない事態になってしまったと言うしかありません。
妊婦さんが健康で、順調な妊娠生活を送っていたとしても、いつ何が起こるかわからないのが、妊娠と出産。もしも妊娠中にアメリカ旅行に行ったり、アメリカでの出産を考えたりするのなら、こんなリスクがあることをわきまえておかないといけないですね。そして、アメリカの医療費がハンパなく高いということも……。
【参考】
http://news.livedoor.com/article/detail/10726042/
http://www.msnbc.com/msnbc/canadian-woman-gives-birth-america-gets-1m-hospital-bill
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/international/support/family/maternity.html
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/support/family/maternity.html
http://www.jal.co.jp/health/before/health/people.html#ninpu
<文/佐藤まきこ>
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アメリカで生まれた子どもはアメリカ国籍を取得できるため、それを狙ってわざわざ渡米して出産するというケースもあるようです。でも、異国の地での出産にはハプニングもつきもの。アメリカで出産した外国人が遭遇することになった、トンデモない事態とは……?
アメリカ行きの機内で出産!でも即、強制送還に

アメリカ旅行中に突然出産!かかった医療費は1億円

佐藤まきこ
女性誌のエディターやファッションビルの広告・プロモーションのプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのエディター・ライターへ。ハワイ在住。Instagram:@hawaii_milestone