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連ドラ『健康で文化的な最低限度の生活』はイライラしながら観るのが正解!

自分も振り返って考えさせられる

「家族とはこういうものだ」という思い込みをテーマにした今回。半田は「私たちはまだあの親子のことを何もわかっていません」と言います。  ドラマの中にはたくさんのヒントが散りばめられているけれど、日常の中で「何もわかっていない」ということを認識するのはどれだけ難しいことでしょう。  でも、第1話で利用者が自殺をしたことからもわかるように、ここは常に緊張感と危機感が必要な現場。利用者の視点を交えて、えみると生活課の面々が客観的に描かれているから、自分も同じ過ちを犯していないかと振り返って考えさせられます。  だから、このドラマはえみるたちの言動に「何やってんの!」とイライラしながら観ていいのだと思います。そして、最後のセーフティネットと言われる生活保護の制度を知り、その現場について考えさせられる良いドラマだとも感じています。
 さて、ラストで父親の笑顔に何か引っかかりを感じた様子のえみる。次回は島岡の壮絶な過去が明らかになるとか。えみるたちがどのように考えてどんな対応を見せるのか、楽しみです。 <文/林らいみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
林らいみ
フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。
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