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ちびまる子ちゃんは何位?アラフォーが好きな『りぼん』漫画10。天ない、姫ちゃん…

『ちびまる子ちゃん』の作者・さくらももこさんが今月15日に亡くなっていたことが、所属するさくらプロダクションの発表で明らかになりました。  86年から少女漫画雑誌『りぼん』(集英社)で連載スタートし、90年からアニメ放送が始まった『ちびまる子ちゃん』。言わずと知れた国民的ベストセラーの同作ですが、特にアラフォー女性にとっては、ちょうど「まる子」と同じ年頃にアニメがスタートしたこともあり思い出深い作品なのではないでしょうか。
ちびまる子ちゃん

『ちびまる子ちゃん MUSIC COLLECTION Limited Edition』(日本コロムビア)

『ちびまる子ちゃん』がブームを巻き起こした80年代後半から90年代前半にかけて、『りぼん』も全盛期(※)を迎えました。そこで今回女子SPA!では、当時の連載漫画についてアンケートを実施。36~45歳の女性100名に「好きな作品」を尋ねてみました。

アラフォー女性が選んだ、好きな『りぼん』の漫画ベスト10

=============== 80年代後半~90年代前半の『りぼん』で連載された漫画の中で、あなたが好きな作品・当時好きだった作品はどれですか?(複数回答) 10位『マリンブルーの風に抱かれて』矢沢あい 13% 9位『姫ちゃんのリボン』水沢めぐみ 18% 8位『星の瞳のシルエット』柊あおい 21% 7位『お父さんは心配症』岡田あ~みん 23% 6位『ハンサムな彼女』吉住渉 27% 6位『天使なんかじゃない』矢沢あい 27% 4位『ちびまる子ちゃん』さくらももこ 38% ===============  10位には、主人公・遙と、サーフィンを愛する亨、一平との友情やせつない恋愛を描いた『マリンブルーの風に抱かれて』(矢沢あい)がランクイン。遙の髪型が当時の工藤静香にそっくりで、80~90年代のファッションや空気感まで思い起こさせてくれます。  9位は、92年にアニメ化もした『姫ちゃんのリボン』(水沢めぐみ)。ボーイッシュな主人公・姫子が、他人に変身できる魔法のリボンを手に入れて、ぬいぐるみのポコ太と共に活躍するストーリー。同級生・大地との恋にもキュンキュンしましたね。
姫ちゃんのリボン

水沢めぐみ『姫ちゃんのリボン 短編集』(集英社/りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

 8位は『星の瞳のシルエット』(柊あおい)。主人公の香澄は、親友・真理子の好きになった久住君が小学生の頃会った初恋の相手だと知り、心惹かれてしまう……という、もどかしい恋愛と、女同士の友情を描いた作品。当時絶大な人気を誇り、キャッチフレーズは「250万乙女のバイブル」でした。  7位の『お父さんは心配症』は、今も根強いファン(=あー民)に愛される岡田あ~みんの作品。主人公・典子と恋人・北野くんの恋愛を、典子の父親である「パピィ」が全力で邪魔するという変態ギャグ漫画ですが、意外にもテレビドラマ化されています(94年、テレビ朝日系)。『ちびまる子ちゃん』とともに当時の連載作品の中で異彩を放ち、『お父さんは心配症+ちびまる子ちゃん』という奇跡の合作も実現しました(各作品の単行本に収録)。

6位『ハンサムな彼女』吉住渉 27%

ハンサムな彼女

吉住渉『ハンサムな彼女』9 (集英社/りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

 中学生にして女優の未央と、映画監督でアメリカ帰りの青年・一哉の恋愛を描いた「芸能界サクセスラブストーリー」。中心人物が俳優やアイドルという華やかな設定に、まだ世間を知らない少女たちはグイグイ引き込まれたものです。 「絵がかわいいし、芸能界のお話なので、興味が引かれて、大人の恋愛な感じがして、面白かった」(38歳)、「高校生になったらこんな恋愛ができるのかと思っていた」(39歳)、など、大人っぽい恋愛に憧れながら読んだという声が多く聞かれました。

6位『天使なんかじゃない』矢沢あい 27%

天使なんかじゃない

矢沢あい『天使なんかじゃない』 3 (集英社/りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

 同率6位。新設の高校・聖学園を舞台に、第一期生徒会の副会長になった主人公の翠と、髪型がリーゼントだけど心優しい生徒会長・晃の恋を描いた学園ラブ・ストーリー。生徒会メンバーである麻宮(マミリン)、瀧川、文太らとの友情、そして彼らの恋愛もていねいに描かれ、「天ない」の人気を押し上げました。 「学生時代のいろんな恋愛要素が含まれていてきゅんきゅんした」(39歳)、「発売日が楽しみで発売日前日の夜は眠れませんでした」(38歳)など、ハラハラする恋の展開に、皆が夢中になっていましたね。

4位『ちびまる子ちゃん』さくらももこ 38%

ちびまる子ちゃん

さくらももこ『ちびまる子ちゃん』1 (集英社/りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

 デビュー前は普通の少女漫画家を目指していたさくらももこでしたが、高3のときに学校で書いた作文がベタ褒めされたことで、「エッセイを漫画にしよう」と思いついたそうです。そうして、やがて生まれたのが作者の分身でもある『ちびまる子ちゃん』。まる子は私たちに、「フツーの日常」こそが愛すべきものであることを教えてくれましたね。 「何気ない日常も私だけじゃないんだと共感できるお話で面白い。あ~あるあると思うことばかりで親近感がある」(41歳)、「数年差のほぼほぼ同世代だったので、自分のコドモの頃を思い出すような感じで読んでた。家の感じ、通学路の感じ、学校の感じ、家族の感じ。今見返しても、同じ感覚にふっと入れるくらい、一体化しながら読んでいた」(43歳)など、自分自身と重ね合わせながら読んでいるファンが多いようです。
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