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売り切れ続出のおしゃれなバッグetc.、素材はなんと消防用ホース!

 今年4月上旬にNHKのニュース番組「おはよう日本」で紹介されて以来話題となり、売り切れ製品が続出しているというブランド「らうらうじ-second hose-」。「消防用ホース」からできたトートバッグやウォレットから文房具まで豊富な商品展開をしており、はじめは大阪を中心に人気となっていましたが、テレビで放映されるやいなや、全国から注文が相次いでいるのだとか。 「らうらうじ-second hose-」の商品 なぜ、「らうらうじ-second hose-」が人気なのか。同ブランドの製品を製造・販売するサンワードの代表取締役・池田智幸さんに話を聞きました。

「らうらうじ」名前の由来

 鞄や袋物をOEM生産するサンワードは、モノづくりのノウハウを活かして自分たちのブランドを立ち上げたいと思っていたそう。そこには、「流行モノよりも地球や人の役に立つような製品を作りたい」という池田さんやスタッフの願いがありました 「らうらうじ」名前の由来 そこで、取引先から産業廃棄物として捨てられる消防用ホースのことを聞いた池田さんは、消防用ホースを材料にした製品を打ち出すブランド「らうらうじ-second hose-」を設立。奈良・平安時代に使われた「美しい」という意味のある古語「らうらうじ」には、「ゴミを少なくして、地球を美しく清らかにしたい」という想いが込められているのです

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頑丈で色落ちしない、耐水性も抜群な「カラーホース」を使用

 人の命を救う大切な役割のある消防用ホースは規格基準が高く、少しでも傷がついたりホースの厚みが足りなかったりすると、すべて廃棄されてしまいます。このように、一度も使われていないのに産業廃棄物となってしまう消防用ホースが「らうらうじ-second hose-」の原材料。なかでも、「カラーホース」だけを使うのが特徴です。
カラーホース

「らうらうじ-second hose-」」の製品に使用されるカラーホース

「カラーホースは着色されたプラスチックから糸を引っ張ってきた“ポリエステルの原着糸”が使われているので、色落ち・色褪せがほとんどないんです」と池田さん。  生地の裏側にはポリウレタン系樹脂が使用され、抜群の耐水性を誇る消防用ホース。そして、この頑丈な生地は、何年使用してもほとんど変形しないそう。実際に池田さんは、「らうらうじ–second hose-」のトートバッグを毎日6年間使っていますが、“ほつれ”も“へたれ”もほぼないと言います。
内側には大きめのポケットが

内側にはスマホや財布を入れるのにちょうどいいポケットが

日常使いしやすいかわいらしいデザイン

 縦にラインの入ったフォークロア調のデザインも、消防用ホースだからこそ完成したもの。デザインに見る特徴的なラインは、消防用ホースの表側にもともと入っている“縫い目”のラインなのです。ホースの表側と裏側を上手に組み合わせて、キュートなフォークロア調のデザインが出来上がりました。 キュートなフォークロア調のデザイン サンワードは消防用ホースをリサイクルした「らうらうじ-second hose-」のほか、ダウン症の子どもたちや福島の震災で職を失ってしまった障がい者の方たちと一緒に作り上げたブランド「manga knapp-モンガ・クナップ-」や「RAU-RAU-G -YUKA-」を運営し、その売り上げの一部を寄付するなど、社会貢献にも取り組んでいます。  来る11月には、「らうらうじ-second hose-」に新製品のリュックも登場するのだとか。今年の秋冬のトレンドであるヴィンテージやレトロファッションにぴったりなうえに、作り手による“地球への想い”が込めれた「らうらうじ-second hose-」。この秋は、“捨てないオシャレ”を取り入れてみるのはいかがでしょうか?

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<文/此花さくや 提供/サンワード> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
此花わか
映画ジャーナリスト、セクシュアリティ・ジャーナリスト、米ACS認定セックス・エデュケーター。手がけた取材にライアン・ゴズリング、ヒュー・ジャックマン、エディ・レッドメイン、ギレルモ・デル・トロ監督、アン・リー監督など多数。セックス・ポジティブな社会を目指してニュースレター「此花わかのセックスと映画の話」を発信中。墨描きとしても活動中。twitter:@sakuya_kono
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