だんだん涼しくなるこの季節、そうめんをあたたかくして食べる「にゅうめん」がおすすめ。 　通常、にゅうめんは下ゆでしてから作ります。しかし本書では下ゆでを省き、「インスタントラーメンのようにスープで直煮して手軽に作ります。下ゆですると塩分やぬめりが落ちますが、それをスープに生かしました」という、料理上級者ならではのアイデアを取り入れました。 　調理器具は、小鍋ひとつというお手軽さです！ 具材は、家にあるものでアレンジしても。 ＜材料（1人分）＞ 　水　300ml 　そうめん　一束（50g） 　カニかま　3本（24g） 　えのきだけ　1/4束（50g） 　卵　1個 　絹ごし豆腐　1/4丁 　めかぶ　1パック（40g） 　かいわれ（パクチー、青ねぎでも）　適量 　A 　｜ナンプラー　小さじ1 　｜ポン酢しょうゆ　大さじ1と1/2 　｜おろししょうが　小さじ1 　ラー油（黒コショウ+ごま油でも）　適量 ＜作り方＞ 1.　カニかまは細かく割く。えのきだけは根元のかたいところを落として3等分に切り、食べやすい大きさにほぐす。卵は溶いておく。 2.　小鍋に水、1のカニかまとえのきだけ、豆腐（丸ごと）、Aを入れて火にかける。 3.　鍋の中で豆腐をくずし（スプーンでざっくり）、沸騰したらめかぶを加え、再沸騰したらそうめんを加える。 ※そうめんを直入れする際は、広げるようにして入れるとくっつきにくい。きちんとほぐしながら煮ること。 　そうめんのゆで時間の30秒前になったら、溶き卵を回しかけ、卵が半熟になったら火を止める。器に盛り、かいわれをのせ、ラー油を回しかける。 ============ 　ゆでない麺料理のレシピ、いかがでしたか？ 本書を読み、料理に関する女性の悩みはけっこう共通しているものかもしれないと思いました。皆さん、時間と体力を天びんにかけて、家族や自分のために日々奮闘しているのです。本書は、女性の頑張りを応援するべくして生まれたのだと思います。 　食事は美と健康の基本。少しずつ寒くなる季節に備えて、ゆるくかしこく栄養補給をしていきましょう。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― ＜文／森美樹＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】