親の離婚で、年上男にのめり込んで…19歳で妊娠した女性の後悔
父の代わりを求めて、年上の男性に依存
「誰にも言えず、母にもわかってもらえずに、寂しさを押し殺していくうち、“寂しい”という感情が一切湧かないドライな性格になったと自分では思っていました。でも、高校生になって、バイト先の30代前半の店長と親しくなったことで、抑え込んでいた父恋しさとか、見て見ぬふりをしていた寂しさが、堰(せき)を切ったようにあふれ出しました。
いわゆる依存ですね。彼なしでは生きていけないと思うほどのめり込んだんです。ただ、やはり『母へ心配をかけてはいけない』という思いは常にあったので、バレないように付き合ってはいましたけど。彼と別れてからも、一回り近く年上の大人の男性ばかり求めていました」
――恋愛自体に、両親の離婚が影響したと感じることはありましたか?
「今思うと、甘えさせてくれてわがままを聞いてくれる人なら誰でもよかったのかなって感じるほど、常に1人以上彼がいました。寂しさを埋めて、父親から与えられるはずだった愛情を得るために、とにかく男性を必要とするようになってしまったんです。そんな恋愛とも呼べないような関係しか築けなかったのは、両親の離婚で父を失い、寂しさを味わったからだと思います。
ただ、19歳の時に妊娠してしまって……。結婚できるという希望と、母がどう思うかという不安で悩んでいた最中、彼からおろしてほしいと言われ、『恋愛で得るものはない』『結局傷つくのは自分』と気づきました。それからは、男性を必要としなくなり、むしろ『詐取(さくしゅ)する生き物』くらいに思うようになりましたね」
――現在の恋愛観や結婚観は?
「どっちもしたいと思う気持ちはあるものの、しなくてもいいやという思いもあり、よくわかりません(笑)。自分も大人になったことで、恋愛や結婚がどんなものかはそれなりにわかるようにはなりました。でも、恋愛では自分の穴を埋められないこと、結婚に永遠の保証はないことを知っているので、あまり魅力を感じないんですよね。
それなら、自分の好きなことに時間とお金を使って生きていきたい。もし分かり合える人に出会えたら、そのとき考えればいいやってくらいに思っています」
<文/千葉こころ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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