その教育、本当に子どものため?虐待死の理由、2位は“しつけ”
教育現場だけではない。家庭での不適切な養育とは
子どもの虐待死、理由の2位は「しつけのつもり」
親の期待を押しつけて何かを教え込もうとしたり、親の理不尽な行為を「しつけ」と正当化する「教育虐待」は、早期教育や受験競争が過熱する昨今、どこの家庭でも起こり得ることです。
たとえ子どもの将来を思い、励ますつもりであったとしても、他の子と比べたり、過度に高い要求を突きつけて、結果として子どもに「自分はダメな子だ」とか、「期待に添えなければ自分には価値がない」と思わせることは、子どもの成長・発達に明らかな害をもたらします。
子どもはおとなの所有物ではありません。おとなの思い通りにいじくり回し、力づくでおとなにとって都合のいい人間へと育てあげようとすることは、紛れもない不適切な養育であり、体罰なのです。
<文/木附千晶>
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【木附千晶プロフィール】
臨床心理士。IFF CIAP相談室セラピスト。子どもと家族をめぐる問題を中心に社会・心理学視点から臨床・執筆活動を行う。子どもの権利のための国際NGO DCI(Defence for Children International)日本で運営委員、子どもの権利オンブズマン委員および『子どもの権利モニター』編集長を務める。木附千晶
臨床心理士。「CAFIC(ケフィック) 子ども・おとな・家族の総合相談 池袋カウンセリングルーム」主宰。子どもの権利条約日本(CRC日本)『子どもの権利モニター』編集長。共著書に『子どもの力を伸ばす 子どもの権利条約ハンドブック』など。著書に『迷子のミーちゃん 地域猫と商店街再生のものがたり』、『いつかくるペットの死にどう向き合うか』など。
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