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黒木華、樹木希林との共演を振り返る。「お芝居の計算をしているように見えない」

 森下典子さんのエッセイを基に、茶道教室へ通うことになった大学生の典子が、茶道の奥深さに触れ、成長を遂げていく年月を見つめた『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)が公開中です。



 主演を務め、約24年にわたる変化を演じた黒木華さんに、本作を通じて気づいたこと、共演した樹木希林さんの印象(本取材は9月頭に行われました)などを聞きました。

黒木華さん

黒木華さん

主人公の歩んだ年月を演じて


――典子さんという役をどう感じましたか?

黒木:自分は本当に何をしたいのか、就職活動や恋愛といった、いろんな人にあてはまる悩みを抱えている女性だと思いました。一緒に茶道教室に通うことになる、多部未華子さん演じる美智子は活発な性格で、自分のしたいことが明確に決まっていますが、そういう人って意外と少ないんじゃないかなと思います。典子は多くの人に共感してもらえると思いますし、私自身も身近に感じる部分がありました。

『日日是好日』より

『日日是好日』より

――25年近い年月を演じられましたね。

黒木:特に最後の40代を演じるのが難しかったです。自分の経験した年齢というのはある程度は想像ができますけど、それ以上は実感がないですし、しかもお茶をやり続けてきたという蓄積のある時間をどう表現すればいいのか。監督や、着物などに助けてもらいながら演じました。

『日日是好日』より

『日日是好日』より

――典子さんは、お茶を習うことに始めは積極的ではありませんでした。黒木さんが、始めは乗り気でなかったけれど、やってみたらハマったといったものはありますか?

黒木:うーん。なんでしょうか。もともと三日坊主で、あまり続かないんです。

――では、食わず嫌いだったけど、食べてみたら好きになったといったものでも。

黒木:偏食だったので、そういうものは多いです。野菜もトマト、なすびなどがダメでしたし、果物は全般に苦手でした。イチゴも桃も。小さい頃から、塩辛とか、おじさんぽい食べ物が大好きで(苦笑)。でも成長してからだんだん食べられるものが増えましたし、食べ物の楽しみ方を知った気がします。季節を感じながら、ああ贅沢だなと思って食事をする。そこは大きく変わったことだと思います。私も大人になりました(笑)。

樹木希林さんとの共演


『日日是好日』より

『日日是好日』より

――典子さんは樹木希林さんが演じられた武田先生との出会いから、大きな影響を受けました。武田先生を演じられた樹木さんはどんな方でしたか?

黒木:樹木さんは役者としても女性としてもすごくかっこいい方でした。今回初めてご一緒させていただいたのですが、樹木さんはお芝居の計算をしていらっしゃるように全く見えないんです。気張らず自然にすっと作品世界のなかに存在されているその佇まいにはとても憧れました。

――存在で見せる?

黒木:自然と、樹木さん自身が生きてこられた厚みまで合わさって、その人物、役柄がすごく魅力的に見える。今作は、長い年月が描かれるので、武田先生もだんだんお年を召して体がちっちゃくなっていくんです。着物がどんどん余っていくんですね。そうした着方も考えられているはずですし、すごいなと思いました。

森下先生が樹木さんのお茶を見て、武田先生のお点前に似ているところがあるとおっしゃっていました。もちろん樹木さんは武田先生に会ったことはないのに。

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時間を作ることの大切さ

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『日日是好日』は10月13日より全国公開中 配給:東京テアトル/ヨアケコメント機能がスタート!
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