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スプレー缶、ガスボンベ、ペンキ…爆発させない正しい捨て方とは

 12月16日、札幌の雑居ビルで42人が負傷した爆発事故。入居する会社の従業員が、消臭スプレー缶約120本を捨てるために閉め切った室内でガス抜きし、湯沸かし器の火に引火したと見られている。  ここまで大量でないにせよ、消臭剤や殺虫剤などのスプレー缶の正しい捨て方は意外と知らないもの。また、カセットコンロ用ガスボンベや、灯油・廃油なども、捨て方を間違えれば、事故に繋がりかねない。これらの安全な捨て方とは? スプレー缶

スプレー缶のガスを出し切るのは、必ず屋外で

 いざ捨てるときの処理を間違えると大変なのが危険物。そこで、正しい安全な捨て方を「高く売れるドットコムマガジン」編集長・齊藤数馬氏に聞いた。 「消臭剤や殺虫剤などのスプレー缶は、中身を出し切って捨てます。昔は『穴を開けて捨てる』と言われましたが、無理にやると危険。最近は多くの自治体で穴を開けずに捨てることを推奨しています。  穴を開けなければいけない場合は、底面の角をペンチで挟るようにすれば簡単です。中身を使い切れないときは、布や新聞紙、トイレットペーパーに吹きつけて使い切ります。  カセットコンロ用ガスボンベは、先端部分を地面に押しつけて出し切る。ライターはレバーを輪ゴムやテープで固定し、シューという音がなくなるまで放置しましょう」 スプレー2 いずれも火の気がなく、風通しのいい広い屋外でやるのが鉄則だ。  スプレー缶(エアゾール製品)の業界団体、一般社団法人・日本エアゾール協会のHPには正しい捨て方が掲載されている。それによると、ガス抜きキャップがある製品はそれを使って、ない場合(ガスボンベなど)は先端を押し付けて中身を抜く。穴は開けないほうがいいそうだ。  振ってみて「シャカシャカ」「チャプチャプ」など音がしなくなっても、まだ中身が残っている場合があるので、ガス抜きキャップ等で完全にガスを出し切ること。  自治体によっては、他の不燃物と分けて「スプレー缶」などと書いた別の袋で出すルールのところもある。  なお、Zippoライターの本体は燃えないゴミだが、中の芯やフェルト部分は燃えるゴミに分類されるなど、自治体で異なる。
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花火、灯油・廃油、ペンキの捨て方も要注意
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