姻族関係終了届を出したことで、どうなるかをザックリ書くと――
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夫の親族への扶養義務などがなくなる
(例えば、姑が介護状態になったり、親族が路頭に迷っても「関係ない」と言える)
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子供と親族の関係には影響ない
(つまり、筆者と父の親族は縁を切れず、親族のまま)
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相続権はなくならない
(ただ、筆者の例では、母はもともと姑の財産の相続人ではありません←ご指摘により訂正しました)
そんなゴタゴタのなかで、私は一度気持ちに限界がきて、母と口論になりました。
「なんでこんな大事なことを事前に相談しなかったの!? あとで絶対わかることだったじゃない」と、思いをぶつけました。
それに対して母は、「あんたはわからないかもしれないけど、嫁姑の関係は本当に大変なの。じゃあ私が最後まで姑の面倒をみればよかったの!?」…と、話は泥沼に。
たしかに、夫が死んだあとまで、「嫌いな姑の介護やら親族のゴタゴタを引き受けたくない」という場合に、姻族関係終了届は有効な手段でしょう。筆者も今回の件で初めて姻族関係終了届というものを知り、その必要性を感じながらも、
使い方によっては家族にヒビを入れる諸刃の剣だと感じました。
ある程度落ち着いた現在となっては、母が嫁姑関係で困っていたことを知っていたからこそ、事前に家族間で話し合う必要があったと強く思います。話しづらい内容だからこそ、腹を割って話すことが将来家族が良好な関係を築いていくために大切なのだと感じます。
<文/大庭スミ>