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『まんぷく』新局面が“水戸黄門御一行”っぽい…瀬戸康史は“うっかり八兵衛”?

 NHK連続テレビ小説『まんぷく』、第6週(11月5~10日)は、新たな局面を迎えました。福子・萬平たちは、大阪南部の泉大津に移り住み、「塩作り」という新しい商売を始めるのです。

新天地メンバーは、水戸黄門御一行みたい


 前週まで、戦争で家が焼けてしまった福子(安藤サクラ)・萬平(長谷川博己)と、福子の母・鈴(松坂慶子)は、福子の姉・克子(松下奈緒)の家に居候(いそうろう)していました。
 そこで萬平が思いついたハンコ作りの商売がうまくいったものの、競合が参入し、収入は減る一方。そこで、「従業員を減らし、生活費を削る」ために、萬平・福子は2人で姉・克子の家を出ることを決意します。


 ここで「え!? 鈴さん、離脱しちゃうの?」と不安になった視聴者もいることでしょう。
 おっとり優しい福子&萬平夫婦だけでは、穏やかな気持ちにはなれますが、若干のスパイス不足気味。いつでも勝手気ままな母・鈴がいてこそ、ドラマが勢いづくというものです。

 でも結局、鈴も一緒に家を出ると言い出します。ああ、よかった。さらに、赤の他人なのに居候している神部(瀬戸康史)も一緒に行くことになります(神部は、復員後にカネも仕事もなく、ヤケになって泥棒に入った克子の家に住まわせてもらっていたのでした)。

 ここに来て、新天地に向けて旅立つ新たなパーティができました。福子・萬平夫婦、母・鈴さん、そして神部です。
 パッと見、まるで水戸黄門御一行のような組み合わせに思えてきます。

黄門様は松坂慶子、うっかり八兵衛は瀬戸康史


 もちろん黄門様は、松坂慶子演じる鈴さん。「私は武士の娘です!」という決めゼリフは、水戸黄門の印籠(いんろう)のようなものでしょう。居候先である萬平のはとこの家でも振りかざしてひれ伏させてしまう権力者です。

 福子夫婦と同居を始めた頃、ものすごくナチュラルに自分のことを「家長」と言い、福子に「家長は萬平さんでしょ」と訂正されていましたが、この貫禄、やはり家長であり、ご老公と言って良いでしょう。

 そして、頼りになる用心棒・助さん格さんは、萬平と福子。実直で仕事ができる福子は格さん。萬平は有能かつ「色男」担当でもあり、助さんです。
 ついでに、萬平はちょくちょく入浴シーンというサービスショットがあるので、由美かおる枠も兼任してもらいましょう。胸から下は死守して絶対に見せないところもまた、良いですね。


 で、なぜか「うっかり八兵衛」が、瀬戸康史演じる大阪帝大卒のインテリ居候、神部さん。キャラクターは全然うっかりしてませんが、泥棒に入った家で許してもらって居候している、という点だけがうっかりです(神部さんは、萬平の事業を支える頼もしいリーダーとなります)。

 そして、本来はうっかり八兵衛キャラのはずの世良さん(桐谷健太)には、「風車の弥七」を担当してもらいましょう。
 お供として同行しないものの、時折有益な(うさん臭い?)情報を届けてくれる。実は頼もしいパートナーというところもぴったりです。

 第6週に萬平たちは、新たな商売「塩作り」に乗り出します。そこで見せる”水戸のご老公御一行”の珍道中ぶりには、今からワクワクしてしまいます。

NHK朝ドラ『まんぷく』レビュー

<文/田幸和歌子>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など




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