餃子に黒豆を入れると健康食に変身♪定番メニューに“足すだけ”の薬膳レシピ
テレビやラジオで活躍するマルチタレントの麻木久仁子さんが持つ、もうひとつの顔が国際薬膳師。その資格を活かした著書が、『一生、元気でいたいから 生命力を足すレシピ』です。
麻木さんが薬膳を学んだきっかけが、自身が克服した「乳がん」でした。薬膳というとなんだか難しそうですが、本書によると「あらゆる食材から力をもらい、食事で生命力をたすのが薬膳の考え方」。そして中国伝統の医学である「中医学」では、季節ごとに起こりやすい不調と、負担がかかりやすい臓器を定めているのだとか。
初めて薬膳を取り入れるときに本書が勧めているのが、「色を意識すること」。食材の色にはそれぞれ意味があり、体のあらゆる機能と関連しているそうです。
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☆青……【機能】熱やイライラ、気分の高揚を鎮める。
【食材】レタス、三つ葉、ほうれん草、セロリ、菜の花、ブロッコリー、アスパラガス、春菊、セリなど。
☆赤……【機能】血液を補い、血の巡りを良くする。元気と活力を与えてくれる。
【食材】トマト、にんじん、カツオ、マグロ、牛肉、レバー、ぶどう、いちご、赤ピーマン、赤ワインなど。
☆黄……【機能】胃腸を整える。
【食材】じゃがいも、かぼちゃ、パイナップル、とうもろこし、アボカド、しょうがなど。
☆白……【機能】皮膚や呼吸器系を潤す。
【食材】白米、パン、うどん、豆腐、牛乳、れんこん、かぶ、白菜、大根、たまねぎ、白きくらげ、白ごまなど。
☆黒……【機能】アンチエイジング、滋養強壮。
【食材】わかめ、ひじき、昆布、海苔、黒きくらげ、椎茸、黒豆、黒ごま、あさりなど。
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※説明はすべて本書より抜粋。
この一覧、ぜひスマホに保存したい! と思いました。色で食材を覚えておくと、例えば生理のときには意識的に赤い食べものを摂ってみたり、胃もたれのときなどは消化のいいじゃがいもやかぼちゃを選んだりと、臨機応変に対応できますよね。アンチエイジングに効果のある黒の食材は、調べてみたらカロリーが低いものや乾物が多く、気軽にプラスできるのがうれしいですね。
そうは言っても、薬膳って結局は漢方食材も使うんでしょう? と心配になったあなた。本書では、身近な食材だけでつくれる薬膳メニューを推奨しているのでご安心を。ハンバーグや肉野菜炒め、から揚げや焼き飯等々は、一年中食べられるものですが、季節によって食材を変えると、より健康効果がアップするそうです。
寒い冬に対処するには、何を足すべきか? ここでは、家庭料理として人気が高い、餃子と肉じゃがの冬バージョンを紹介します。
【食材(20~25個分)】
餃子の皮 20~25枚
豚ひき肉 150g
キャベツ 1/12個
※ゆで黒豆 100g
※椎茸(みじん切り) 3枚分
※=冬食材です。
【調味料】
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しょうゆ 小さじ2
酒 小さじ2
ごま油 小さじ1
砂糖 小さじ1
にんにく(みじん切り) 小さじ1
しょうが(みじん切り) 小さじ1
塩 小さじ1/4
別途 ごま油 大さじ2(本書では太白ごま油を推奨)
【作り方】
1 キャベツはみじん切りにし、塩(ふたつまみ)をまぶしてしんなりさせ、軽く水気を絞る。
2 肉だねを作る。ボウルに豚ひき肉・Aの調味料を入れて軽く練る。1を加えて混ぜる。ゆで黒豆と椎茸と肉だねを、餃子の皮で包む。
3 たっぷりの熱湯に落とし、火が通るまでゆでる。
先ほどの色分けで「黒食材」に分類される黒豆と椎茸にはアンチエイジング効果があり、「黒豆は血と水の流れを良くします」と本書も絶賛。寒さで血行が悪くなったり、ブーツで脚がむくんだりする冬にもってこいのレシピですね。
最初は「餃子に黒豆って斬新すぎない?」と思いましたが、実際に作ってみたらとてもおいしかったです。黒豆は乾物の他、茹でたものも真空パックで売られていますから、手軽に活用したいですね。

暑い夏にはみずみずしいスイカやキュウリで心地よく身体を冷やし、寒い冬には鍋物で身体を芯からあたためる。そんな自然の欲求も、薬膳のひとつかもしれませんね。生命力をたすというと大げさですが、肌の調子が良くなったり、疲れにくくなったり、そんな効果を食事で得られるなら、取り入れてみたいですよね。今回は本書より、そのエッセンスをお届けします。【麻木久仁子の美彩薬膳教室】第一回、おかげさまで楽しく終了しました!今回のテーマは「疲れをとる薬膳」まずは菊茶でリラックスしていただいてから講義、そしてお食事。今回はサンマと山芋のソテーや、高麗人参と牛すじのスープ、蓮の実と白いキノコのピラフ、棗団子と梨のシロップなどを。 pic.twitter.com/35GjGSnQTF
— 麻木久仁子 (@kunikoasagi) 2018年10月12日
食材を5つの「色」で分けて意識する

じゃあ「冬」には何を食べたらいい?
アンチエイジングに!「黒豆餃子」の作り方
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