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『まんぷく』の男臭~い14人“塩軍団”が人気。“塩ザイル”と呼ぶ人も…

 いまSNS上で女性たちがキャアキャアいっている“塩軍団”。これは、NHK連続ドラマ小説『まんぷく』で、塩づくりのために集められた男衆14人のことです。


 第7週(11月12日~17日)で、海辺に引っ越した福子(安藤サクラ)と萬平(長谷川博己)。そこで萬平が「海水で塩を作ろう!」と思いつき、その肉体労働のために神部(瀬戸康史)が復員兵を14人も集めてきたのです。

SNSでは塩軍団「推しメン」の書き込みがいっぱい


 最初は、この塩軍団がむさくるしく雑魚寝するさまや、みっちりひしめきあって食事するさまなどに、汗臭さや世話の大変さを感じてクラクラしました。男同士のモメ事に頭も痛くなりました。同居する彼らの食事から何から、福子と母・鈴さん(松坂慶子)が世話しているのです。

 が、巻き寿司や「デザート」として出された大福にはしゃいだり、腹の足しにもならない慰労会でツッコミながらも楽しんでいたりと、気づくと塩軍団が可愛く見えてきています。

 こんなにも頑張って働いてくれているのだからもっとたくさん食べさせてあげたいという親心にも近い感情が湧いてきます。

 しかもこの14人、「岡」役の中尾明慶以外、誰もが知る有名人はいない集団だったのに(『カーネーション』のパッチ屋や一部知られた俳優さんはいますが)、いつの間にか顔や名前が徐々に一致してくるのです。

「イモを奪って岡と喧嘩したのが森本」
「タカちゃんを好きな穏健派眼鏡が小松原」
「帽子の優男が増田」……。

 顔・名前を覚え、個々に愛着が湧いてくるとともに、気づけば「推しメン」ができている状態になっていました。


 SNSなどでも
「毎熊さん凄くかっこいいしめっちゃ映ってるし」
「森本元役の毎熊克哉さんに出会えたことに感謝ですわ~」
「毎熊克哉にしか目が行かない」
「赤津くん可愛い」
「赤津さん、ちょこちょこ押忍ポーズするんだね。かわいい」
「赤津かわいいな。なにそのポーズ」
「私的に丸眼鏡と白のタンクトップが似合う小松原さん推しです」

 など、役名と「中の人」の名前が入り混じった感想が多数見られるようになっています。

 さらに、11月14日放送分では、料理人の修行経験があるという赤津が、魚を見事にさばいたことにより、鈴さんの「下僕」に抜擢。新たな名コンビが誕生しました。

有名イケメン俳優を押し付けられるよりも…


 それにしても、しみじみ思うのは、脚本や演出が丁寧であれば、わざわざ有名な「若手イケメン俳優」などをズラズラとそろえる必要はないんですよね。
 よく知らない俳優さんたちでも、視聴者はまるでアイドルグループを見るように勝手に一人一人の名前や顔を覚え、自分の「推し」までも勝手に見つけていくということです(EXILEにひっかけて誰かが命名した“塩ザイル”という名も広がっています)。

 むしろ流行りのイケメンを無理やり押し付けられるよりも自分で勝手に見つける楽しみがあるというもの。
 少しずつ顔と名前が一致し、それぞれの性格などもわかってきた今、個々のことをもっとちゃんと知りたいと思い始めています。

 11月8日放送分では、14人もが自己紹介するのを、神部が「そこまでの自己紹介はええ」「名前だけでええ」とバッサリ切ってしまいました。あの怒涛の自己紹介映像を何度もリピしています。


 自己紹介を全部見たい!…と思ったら、NHKの公式TwitterとInstagramにきっちり全員の自己紹介動画がアップされておりました。塩軍団に対する力の入れようにビックリです。

『まんぷく』を見ているみなさん、あなたの推しメン(通称“お塩メン”)は誰ですか?

NHK朝ドラ『まんぷく』レビュー

<文/田幸和歌子>
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田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など




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