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人気高級ダウン「カナダグース」に着用禁止令、イギリスの高校に賛否両論

 11月中旬、英国のとある高校が全生徒の「カナダグース」着用を禁止。時を同じくして、同ブランドの氷点下フィッティングルームがカナダ・モントリオールにオープン。  良い意味でも悪い意味でも、「カナダグース」が世間の関心の的になっています。

英国の高校がハイブランドのダウンジャケットを禁止

 問題の決断を下したのは、リバプール郊外にあるウッドチャーチ高校。  BBCによると、同校の生徒たちは今年のクリスマス休暇明けから、高級ダウンジャケットの着用を禁止されてしまったとか。今後は「カナダグース」「モンクレール」「ピレネックス」の3ブランドを学内もしくは通学時に着てはいけないそうです。
 ウッドチャーチ高校が特定のブランド商品の着用禁止に踏み切ったのには、「生徒たちに貧富の差を感じさせないため」という理由があります。  今回名指しされたブランドのダウンジャケットはどれも一着10万円前後する高級品。家庭の事情で着たくても着ることが出来ない生徒たちが、「そのことをプレッシャーに感じる」ことのなく学校生活が送れるようにとの配慮から下された決断だったのです。
 このニュースは「カナダグース」の人気が高い米国でも関心が高く、「異例の禁止令に賛否が別れている」と紹介されました。  実際にツイッター上では「いい考えだ。いっそみんなに同じ制服を着せればいい」という意見もあれば、「着たいものも自由に着られないなんてバカバカしい!」と行き過ぎた管理教育に警鐘を鳴らす声まであるようです。

カナダグースの威力を示す“氷点下試着室”に入りたい!

 そんな中、禁止ブランドの一つである「カナダグース」が、各国への設置を急いでいる“氷点下フィッティングルーム”がニュースになりました。
Instagramより

カナダグース公式Instagramより https://www.instagram.com/p/BqQlajwl47u/

 近年日本でも大人気の「カナダグース」は、もともと南極観測隊や、極寒の地で撮影するハリウッドの映画スタッフやセレブたちが愛用する、超本格派防寒ジャケットブランドとして知られていました。 『ブルームバーグ Bloomberg』によると、今年11月、同ブランドはその威力を示すためカナダ・モントリオール支店に氷点下13度の世界を体感できるフィッティングルームを設置。今年中に同様の試着室を中国の店舗にも設置する予定だといいます。
 この試着室に入れば、冬も比較的暖かく氷点下になることはほとんどない地域でもその実力が体感できる上、窓に出来た彫刻のような氷柱がインスタ映えすると話題になり、さらなる集客増につながっているそうです。  実は氷点下フィッティングルームの第一号は、昨冬オープンした日本初の路面店(千駄ヶ谷店)に設置されています。現在、氷点下体験ができるのは出来たばかりのモントリオール店を入れて世界に5店舗だけ。近くに住んでいるなら、体験しに行かない手はありません。  いいニュースでも悪いニュースでも注目されちゃう「カナダグース」、その存在に脱帽です。 Source: 「BBC」https://www.bbc.com/news/uk-england-merseyside-46221556 「Bloomberg」https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-11-17/canada-goose-is-turning-the-dressing-room-into-a-freezer?srnd=premium <文/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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