リップシンクだけじゃない?アメリカでは自虐ネタ動画が人気
一方、「中国のリップシンクアプリ、アメリカを乗っ取る!」というオンライン記事を掲載したのは、その熱狂ぶりを外から観察するイギリスの『ザ・ガーディアン The Guardian』。
リップシンクとは、いわゆる口パクのことで、音楽に合わせて、まるで歌っているかのようなフリをするムービーがTik-Tokでは多数投稿されています。
同紙はSNSアプリのアメリカでの人気の影には必ずセレブの存在があるとし、「Tik-Tokの場合は米トーク番組司会者でコメディアンのジミー・ファーロンだ。彼が自身の番組内でアプリの説明をし、視聴者に動画チャレンジへの参加を呼びかけたことでその人気に拍車をかけた」としています。
米国でも日本と同じようにリップシンクやダンス動画が主流ですが、音楽に合わせたオモシロ動画も大人気。「Cringe Video クリンジビデオ」と呼ばれる恥ずかしい動画を投稿し笑いを取る“自虐ネタ”の人気が特に高いそう。
利用者は10~20代の学生のほか、現役の軍人や警察官、消防士、看護婦、スーパーマーケットの従業員ら、制服を着る“お仕事組”のユニークな投稿も目立ちます。
15秒と動画の長さが短いTik-Tokは休憩時間中にちゃちゃっと撮影・編集・投稿まで全てできるため、忙しい社会人にも向いているのかもしれません。
ただ、顔バレや職場バレしてもお構いなしなのは、就業規定がゆるいアメリカならではかもしれませんが……。
Source:
「CNN」https://www.cnn.com/2018/11/21/tech/tiktok-app/index.html
「The Washington Post」https://www.washingtonpost.com/technology/2018/11/23/inside-tiktok-premier-app-firefighters-who-enjoy-lip-syncing-baby-shark/?utm_term=.aff7ca7ff1e7
「The Guardian」https://www.theguardian.com/technology/2018/nov/21/tiktok-lip-synching-app-jimmy-fallon
<文/アメリカ在住・橘エコ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。