“コロッケ味噌汁”だってあり。料理苦手さんに「ルールなしの汁物」がオススメ
唐揚げでもコロッケでも、味噌汁の具はなんだってあり
「前日の残りの鶏の唐揚げを野菜と煮込んで味噌汁にしてもいいのです」。これ、本書に書いてありましたが、料理研究家・土井善晴さんのお言葉だそうです。
本書でも「千切りキャベツとコロッケの味噌汁、おいしいんですよ」と言っています。もう、難しい料理なんて嫌ならしなくてもいいし、ルールなしの汁物に頼ってもいいのです。××しなければならないという思い込みを捨て、やってみたらイケたというレシピを増やしていきましょう。
本書で紹介している意外な味噌汁の具材は、「イワシ水煮缶+キャベツ+ニンジン+エリンギ+ブナシメジ」「フノリ+豆苗+油揚げ」等々。適当な印象もありつつ、おいしそうな匂いもしてきます。
スープなら見栄えもバッチリ
楽さを極めたら、次は楽しさをプラスさせましょう。本書では、「自炊力」を高めるために、「ときめきの食材」を利用しようと提案。「ときめきの食材」とは「おいしくて美容と健康に良い、というプラスのイメージがある食材のこと」。甘酒やアボカドなどが、それにあたるそうです。本書では、「味噌汁に甘酒を入れる」とあり、試しに私もやってみましたが、身体があたたまっておいしかったです。
本書の巻末には「“特売”と“余りもの”活用の日々」という、著者による自炊日記も掲載。読み終わって、料理に対するストレスが解消されました。
―小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
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小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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