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『中学聖日記』評が“淫行”から“純愛”に変わるまで。有村架純と岡田健史のラストに涙

有村架純が大人の顔に変わっていく

 そんな聖ですが、一貫して「自分」にだけは嘘をついて、「晶に対する恋心」にフタをしていました。  ドラマ終盤で、とうとう「自分に嘘をつかない」ことを決め、晶への思いを告白。すべてを失った聖は、晶の母によって「今後、晶との連絡、接触を断つこと」「万が一誓約に違反したら、損害賠償500万円を支払うこと」などが書かれた誓約書にサインさせられます。  そして、聖は潤んだ真っすぐな強い目で言います。 「黒岩君に大事なのは、未来です。どんなに心で思っても、表に出してはいけなかった。本当に彼を思うなら、与えなければいけなかった、時間や距離や可能性、それが大人としての責任だったのに」  それは、恋心に揺れ、戸惑い、混乱する無力な少女の顔とは違う、覚悟を決めた大人の顔でした。自分本位な正直さを捨て、聖を大人にさせたのは、本気で相手のことを思う愛だった。自分の思いばかりで突っ走ってきた晶にも、愛情による変化が訪れたのです。

いつの間にか2人を応援してラストで感動…

 周りに白い目で見られ、非難され、何もかも失いながらも貫いた聖の「禁断の恋」が、深い愛情に変わり、少年もまた大人になったとき、周囲にはもう反対する人はいなくなっていました。  二人を取り巻く人々の「気持ち悪い」「おかしい」「変」「犯罪」という言葉が、どこまでも純粋に思い合う二人に心を打たれて変わってきたように、視聴者の批判の声もいつからか応援に変わっていったのです。二人の思いに、周りも、視聴者も、みんなが巻き込まれていく、非常に新しいドラマのあり方が提示されたのではないでしょうか。 <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など
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