いや〜な水回りの掃除、ストレスをなくす“ちょこっとワザ”
いっぺんピカピカに大掃除しようとも、生活すればどんどん汚れていくという終わらないお掃除ループ。筆者を含めたズボラさんにとっては、ちょっとした手間――ぞうきんを洗うとか、物をどかして拭くとか――で「掃除めんどくさい」となったりするんですよね。
家事代行サービス「タスカジ」の有名ハウスキーパーで整理収納アドバイザーのSHOKOさんに聞く3回シリーズ、第3回は「掃除がめんどくさくならないコツ」についてです。特に、いや~な水回りの掃除を楽にするコツを聞きました。
洗面台を掃除するのは、気が向いたときだけ。それが数か月に1回なんてときも……。そんな超ズボラな人は、「掃除するために、ぞうきんを洗う」という一手間を減らしてみましょう。
「洗面台の近くに、ハンディワイパーを忍ばせておきましょう。洗面台でメイクやヘアセットが終わった後、ささっと拭く習慣をつけることで、落ちた髪の毛やホコリが拡散しなくなりますよ」(SHOKOさん、以下同)
ドライヤーで髪を乾かした後、抜けた髪の毛があちこちに拡散されることを防げます。
さらに、ぞうきんを使い捨てにすれば掃除のハードルも下がります。
「古いタオルや古着などを小さく切って、キッチンや洗面所に配置しましょう。サッと取り出して、気づいた時にちょっと拭くだけでも、清潔度は変わってきますよ。使った布はそのまま捨てられるので、拭き掃除後のぞうきん洗いなども不要です」(SHOKOさん、以下同)
いやいや、布を切るのもめんどくさいし、そんな布もない。というなら、ペーパータオルや、ものすごく安いロール型ふきんを使う手もあります。
小物が多く、雑然としがちなコンロ周り。塩・コショウなど調味料を置いていたり、さまざまな調理器具も、ついつい使ったまま出しっぱなしにしがちです。出しておくとサッと使えそうに思うけど、ホントにそこに置いておく必要ある?
「見えるところに調味料や調理器具を置くことで、掃除の負担を増やしてしまうんです。モノがあることで掃除しにくいし、置いてある調味料のビンなども拭いたりする対象になってしまいます。水や油が飛んだり、ほこりが被ることは衛生上よくありませんから、できるだけ棚に収納するように心がけましょう」
キッチン周りにも、水回り同様古いタオルなどを小さく切っておいておけば、いつでもサッと掃除ができて便利ですよ。
お風呂の問題は、なんといってもカビ。窓があるならともかく、マンションなどでは換気扇のみという家も多いのではないでしょうか。
「掃除を厄介にする原因・カビを予防するためには、とにかく換気! 常に窓を開けたり、換気扇を回したりして浴室をドライにしておきましょう」
ちなみに、シャワーの後、冷水を浴室中にかけて湯気を落とす……という方法もあるそうですが、ズボラさんにはハードルが高いですよね。でも余裕があるときに、試してみてください。
すぐ汚れていくもののひとつにトイレがあります。しばらく掃除をしないでいると、汚れが硬くなり、ゴシゴシしないと落ちないという辛い状態に。
「おすすめなのが、寝る前にトイレに吹きかけるだけで黒ずみ汚れがとれるというモコモコ系スプレー。毎日最後のトイレの後に、そのスプレーを吹きかけるだけで黒ずみ汚れなどを予防できます」
ズボラさんこそ、楽できるアイテムはどんどん取り入れていきましょう!
まめに汚れを予防し、毎日ちょこちょこきれいにすれば、負担を減らせる掃除。SHOKOさんのテクを取り入れて、新しい1年はいつもきれいな部屋に住みたいものです。とはいえ、それができる性格なら、苦労してないんですけどね……。
【タスカジ】経験豊富なハウスキーパー(=タスカジさん)と、家事を依頼したい人が出会える家事代行のマッチングサービス。著書に『予約の取れない家政婦タスカジさんの「ラク家事BOOK」』(監修)など
<取材・文/ミノシマタカコ>