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純烈・友井雄亮のDV騒動と引退で、朝ドラファンたちも嘆き

 週刊文春(1月17日号)において、複数の女性とのDVや借金トラブルを報じられ、コーラスグループ「純烈」からの脱退と芸能界引退を表明した友井雄亮。
友井雄亮

後ろから2人目が友井雄亮

「純烈」は特撮出身者などを中心に結成され、地道なボイトレやスーパー銭湯などでの地道な営業を経て、昨年のNHK紅白歌合戦にも出場したばかりのタイミングだっただけに、世間に与える衝撃度は大きなものでした。  しかし、このニュース、朝ドラファンにとっても、なんとも後味の悪いものとなりました。  というのも、友井雄亮には朝ドラ出演歴があり、しかも、朝ドラを時計がわりではなく、「1日に何度も繰り返し観る」ような熱量のマニアを大量に生んだ異色作『ちりとてちん』(2007年)において重要なキャラを演じていたのです。

『ちりとてちん』の重要キャストだった友井雄亮

 未見の方のために、少々説明を。  マイナス思考で不器用なヒロイン・和田喜代美(貫地谷しほり)は、転校先で名前の読みが同じ、美人で賢く明るく金持ちで人気者の和田清海(佐藤めぐみ)と同じクラスになります。  クラスメイトたちは2人の「わだきよみ」を区別するために、出来の良い清海を「和田A」→「エーコ」、そうでないほうの喜代美を「和田B」→「ビーコ」と呼ぶことに。そのことから、ヒロイン・ビーコはエーコに対して激しく劣等感を抱き、状況を変えるべく、高校卒業後、大阪に飛び出して落語家を目指すのです。 ちりとてちん 友井雄亮が演じていたのは、「エーコ」の兄で、優等生の妹とは反対の、典型的な金持ちのドラ息子。通称「アホボン」の和田友春役でした。初対面で暴言を吐き、「ビーコ」にカバンで殴られたことをきっかけに一目惚れし、やがてプロポーズまでするという恋のパターンは、まるで『キャンディキャンディ』のニールのよう。  スーパーカーを乗り回してチャラチャラしていたアホボンですが、ビーコが落語の道に進む後押しをしたり、後にビーコの親友とデキ婚、彼女の実家の家業である魚屋食堂を継いだりする、憎めないキャラでした。

報道の「A子さん、B子さん」に反応してしまう

 そんなアホボンの友井雄亮が俳優をやめたものの、純烈のメンバーとなり、新たな道で活躍していることを嬉しく感じていた『ちりとてちん』ファンも少なからずいたことでしょう。  そんな折に報じられた、今回の騒動。アホボンとは違う、どこにも可愛げのない、非常に残念な内容でした。  しかも、始末が悪いことに、このニュースを報じるテレビのワイドショーも、記事も、複数の女性とのトラブルを説明するときに必ず「A子さん」「B子さん」と表現するのです。  『ちりとてちん』ファンは、何年経っても「エーコ」「ビーコ」の響きに敏感です。それがよりによって、エーコの兄・アホボンの女性トラブルのニュースで聞くことになるなんて……。なんとも悲しい偶然でした。 <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など




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