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女のひとり酒、ママの飲酒、どう描く?ドラマ『ワカコ酒』に拍手

 どこにでもいる普通のOL・ワカコが、普通の日常を過ごしながら女ひとり酒を楽しむドラマ「ワカコ酒」(毎週月曜夜0:00、BSテレ東)。  Season4に突入し、コアな人気を集めるこのシリーズ。原作は青年誌『月刊コミックゼノン』で連載しているコミックですが、武田梨奈さん主演のドラマ版は密かに女性からも支持を受けているのだそう。
ワカコ酒 公式サイト

ワカコ酒 公式サイトより(http://www.cinemart.co.jp/wakako_zake/)

ひとり呑み=寂しい女、じゃない描き方

 これまでは女性のひとり呑みといえば、結婚適齢期以降の独身女性が、寂しさを紛らわすためにクダを巻いているようなイメージが一般的でした。実際にテレビで女性芸能人が「ひとりで呑んでいる」というのはある種の自虐ネタとして括られています。  その通り、ひとり飲み女子は「淋しそう、不幸」であるとか「可愛げがない」、「ナンパ待ち」などとなにかと偏見を持たれがちです。  ところが、このドラマで武田梨奈さん演じる主人公・ワカコは二十代半ば。恋人もおり、仕事にも友人にも恵まれている可愛らしい女性。そこに自虐や偏見、ナンパの描写は一切なく、ワカコは純粋にお酒と肴(そして、たまに居酒屋で出会う老若男女との交流)を楽しみます。  ふと呑みたくなった時、「ワカコ酒」のシーンを思い出すと、ひとりでも抵抗なく居酒屋に入れる気がするのです。

「妊娠」と「お酒」避けられないテーマをどう扱う?

 女性がお酒との付き合い方を考える際に、避けては通れないのが「妊娠」と「子育て」。先日放映された6話では、妊娠中の同僚を含めた会社の面々とビアガーデンで飲み会をするシーンがありました。  病気やアルコール依存症にならなければ人生通してお酒が楽しめる男性と違い、女性は妊娠・授乳中はどうしてもお酒を避けなければなりません。授乳期が過ぎても、母親がお酒を飲むことはなにかと冷たい視線が向けられがちです。  さらに、例えアルコール含有量が0.00%のものだとしても、妊娠・授乳中は何かと理由がつけられて、飲むのが憚(はばか)られるような世間の空気があります。  そんな風潮を知ってか知らずか、ラストシーンでワカコは同僚にノンアルコールビールを勧めるのです。
 妊娠中の同僚はこんな本音をこぼします。 「(妊娠してから)飲み会も仕事も置いてけぼりになって淋しかったんだ」  そんな彼女にワカコは何の迷いなくあっけらかんと言います。 「復帰したらまた呑みに行きましょう」――  妊娠中に飲酒欲を持つことや、出産してママになってからの飲酒は、「子供を思えば自然と飲酒はしたくなくなるはずだ」「(家族や夫に頼むとしても)子供を放って飲み??」となにかとタブー視されがちです。  でも、そのお酒への気持ちを否定せず、ホンワカと自然に肯定する様は、まさに染みわたるアルコールのように、緩やかに解放されてゆく心地よさを感じました。  ワカコ酒は、そんな新しい価値観を提示しつつも、具体的に問題提起しているわけではありません。きっと、その押しつけがましくないさりげなさが支持される一因なのでしょう。 <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
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