“小室圭さん問題”みたい…母の素行で結婚を逃した娘のボヤキ
小室圭さんと眞子さまの結婚問題が今も世間を賑わせています。小室さんの母親が、元婚約者X氏から借金返済を迫られているものの、圭さん母子はすでに解決済みだとしており平行線。
このように、親の問題が子どもに波及して結婚ができなくなるケースは、今の世の中にもあるのでしょうか。男女関係や不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんがレポートします。(以下、亀山さんの寄稿)
「うちの母、ものすごい浮気女だったんですよ」
明るい口調でそう言うのはマホさん(35歳)だ。とある地方都市で生まれ育ったマホさんだが、母が「どこかヘンだ」と思ったのは小学生のころから。
「夕飯時なのに母親がいない。まあ、母も働いてはいたんですが、夜になっても帰ってこない日があるんですよ。そんなときは隣の家でごはんを食べさせてもらっていました」
中学生のときは、母が駆け落ち事件を起こす。
「近所のおじちゃんとデキちゃって(笑)。でも父親が連れ戻してきました。思春期の私は、そんな母に嫌悪感を覚えていましたけど、父は『まあ、そう怒るな』って。『お父さんは悔しくないの?』って聞いたら、『お母さんはいい女だから』って。なんだこの夫婦、と思いました」
マホさんの父は妻にべた惚れだったのだ。そんな不思議な夫婦関係の中、ひとりっ子で育ったマホさんにも、いつしか「何があっても、夫が妻に惚れ続けている夫婦は悪いものではない」という考え方が身にしみついてしまった。
「母はいつでも明るくて、父とべったりしてて。それなのにある日突然、浮気をする。それがわかっても父は態度を変えず、ふたりで飲みに行ったりしてる。わけがわからないけど、男女ってそういうものなんだと思い込んでいたんです。もちろん、大人になったら私は浮気はしないと思っていましたけど」
大学は関西へ。学生時代、好きな同級生ができてつきあったが、つきあって半年足らずで彼は別の女性に目移り。浮気される哀しさを知り、改めて両親の関係を考えたという。
そして東京で就職したマホさん。25歳のとき父が急逝し、その後の母の落胆ぶりはすさまじかった。あんなに何度も父を「裏切って」おきながら、とマホさんは複雑な心境だった。
28歳のとき、仕事関係で知り合った2歳年上の男性と恋に落ちた。決して激しい恋愛ではなかったが、穏やかで誠実な彼と一緒に歩いていきたいと心から思ったという。
「お互いになんとなく結婚を意識し、それぞれの親に会わせることになりました。彼のご両親がたまたま東京に出てくる機会があったので会ったのですが、ごく普通のきまじめな、でも温かいご両親でした。『こんな息子でいいんですか』とお母さんが笑っていたのが印象的で」
その後、マホさんは彼を旅行がてら実家に連れて行った。ところが、ばったり会った近所の年配男性にとんでもないことを言われてしまう。
「やー、マホちゃん、男連れかあ。あんたもおかあさんみたいに男好きなんだろうなあ、って。私ひとりなら適当に流しますけど、彼がいるんだから、もう真っ青ですよ。彼もどう言ったらいいかわからなかったみたいで固まっていました」
家に入ると、母だけではなく近所や親戚の人たちも集まって宴会状態。その中には、かつて母と駆け落ち事件を起こした“おじちゃん”もいた。
「みんな酔ってるし、もともといいたい放題の人たちですから、母親の駆け落ち事件やら浮気の件やらもおもしろおかしく話すわけですよ。母は父を亡くしたあと1年ぐらいは塞いでいたんですが、どうやらその後、近所のスナックに出入りしていろいろな男性と浮き名を流していたようす。私も知らない話まで出ていましたからね」
うっかり乗せられて、マホさんも大笑いしながらいくつになっても元気な母親をからかったりしていたが、ふと気づくと隣の彼は黙りこくっていた。
「その晩、ふたりきりになってから、『マホのおかあさんって、浮気者だったの?』というので、『まあ、若干盛ってるけど、ほぼ真実だったなあ』と言ったら彼がまた黙りこくって」
母親の浮気で娘の結婚に暗雲
母の行動が婚約者にバレて
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