悲惨なバレンタインデー。彼氏が5千円の高級チョコに逆ギレ…?
年が明け、お正月からバレンタイン、ホワイトデーとカップルにとってはイベント目白押し。愛が深まる季節でもあるのですが、逆に彼の意外な一面をかいま見てドン引きしたという人も……。
一昨年、付き合って3ヶ月の彼氏と初めての冬を迎えたという、運上弘香さん(仮名・29歳・販売員)。大晦日は2人で紅白歌合戦を観て過ごすなど、ほっこりとした年末を過ごしました。そして年が明け、彼から、福袋を買いに行こうと提案がありました。
「1月2日の初売りに2人で出かけました。彼は真っ先に日頃から好きで着ているというショップに入って、福袋売り場へ。
すると、彼がカバンの中からキッチンで使うはかりを取り出したのです。『少しでも重い袋を買ったほうが得じゃね?』と福袋の重さを量りだしたのですが、彼が持ってきたキッチン用のはかりは1キロまでしか量れないもので役に立たず、結局小一時間ほどかけて、中身の見えない袋を持ち比べてはちょっとでも重い袋を探していました」
軽い気持ちで福袋を買いに来た弘香さんですが、予想以上に彼が福袋に対して真剣に「得しよう」という姿勢をむき出しにしていて、驚いたそうです。
「そこまでガチで福袋を選んでいる人を初めて見ました。彼は家で福袋の商品を並べて、何度も『これ全部買ったら3万円超えるよ。2万円も得してるからね!』と報告してきました。
まあ、彼が喜んでいるならそれでいいのですが、その福袋に入っていた服は私から見ると、変なシマウマ柄のTシャツとか、ヒッピーみたいなベルボトムとか、誰も買わなかった売れ残りの寄せ集めにしか見えなくて(笑)。値段的には得したかもしれませんが、本当に着るのかな? 結果的に損してないかな、と思っちゃって」
少しでも得をしたいがために、はかりまで持参して福袋を買いに行った彼をみて、価値観の違いを感じ始めたという弘香さん。心に芽生えたかすかな違和感は、2月のバレンタインデーで確信に変わります。
「付き合って初めてのバレンタインデーなので、いろいろ悩んで、有名なスペイン王室御用達のショコラテリアのチョコを買いました。箱を開けた瞬間から喜んでほしくて、見た目が芸術品のように美しいチョコを選びました」
2月14日、彼の部屋でチョコを渡した弘香さん。箱のふたを開けると、美しいチョコがズラリ。しかし彼の反応は予想外で……。
「チョコを一瞥(いちべつ)もしないで、スマホを見ながら、まるでポップコーンやスナック菓子を食べるみたいに、ポンポンと口に入れ始めたんです。つい、『もうちょっと味わってよ!』と言っちゃったんですが、『え? 美味いよ~』とカラ返事。イラッとして彼から食べかけのチョコを奪いました」
付き合って初めてのバレンタインデー、彼の喜ぶ顔を想像しながら、行列に並んでまで購入したチョコ。せめてもう少し味わって食べてほしいと思った弘香さんは、無粋だと思いつつもつい、声を荒げて……。
福袋の重さをキッチン用はかりで量って損得勘定に必死

行列して買った高級チョコを雑に食べ散らかす彼

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