特定の彼氏を作らないと決めて1年過ごした26歳OL、心は満たされた?
パートナーがいる安心感が羨ましくなる
「あぁ、私は、結局。家族という組織に属したかったのだ」
複数恋愛をしてみたり、出張ホストで愛を外注してみたり、「愛」の代用品をその辺のサービスで見繕って、見てみないふりをして仕事で「自己実現」を目指してみてはいたが、やはり地盤の欲求が満足していないと地に足がついていない状態になるのだ。
「彼氏」や「旦那」という存在は、「寂しさを埋めるためのもの」でもなければ「自分を幸せにさせる存在」というわけでもない。
頭ではそうわかってはいるものの、幸せそうなカップルを見るとふと、「あなたが一番大好きだよ。大切だよ」と思えるパートナーがいるという絶対的安心感が羨ましくなる。この安心感が欲しくて、人は「結婚」という形式を好むのかもしれない。
マズローの欲求5段階を改めて考えてみると、人は「安定」「家族」への所属欲求が満たされてから、「自己実現の欲求」という欲が出てくる。まずはやっぱりどこかで安心したい。愛されたい。 縛られるのも嫌いだけど、やっぱり誰かと一緒にいたい。
「結婚がしたいのにできない」という状況下の彼女たちを紙面で眺め、ふと思った。
「私は家族が欲しいのかもしれない」
<文/藤しおん>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】藤しおん
18歳の誕生日当日にお水商売デビュー。以降ガールズバー、スナック、キャバクラ、高級クラブなどの夜のお店を転々としていたが、大学卒業とともにお水商売から足を洗う。現在は、会社でOLとして働きながら、人の恋路や人生について相談に乗ったり、観察したりしている26歳♀。twitter:@fujishion
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