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貴乃花の元妻・河野景子の自伝で、離婚原因や洗脳騒動の真相は明かされた?

 元貴乃花親方(46)と昨年離婚した元フジテレビアナウンサー河野景子(54)が今月、離婚後初のエッセイを発表しました。世間で“暴露本”ともささやかれたこの本には、どんな内容が綴られているのでしょう。話題の新刊を、男女・夫婦事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
河野景子『こころの真実 23年のすべて』

河野景子『こころの真実 23年のすべて』(世界文化社)

暴行事件の真相や、離婚の原因は明らかになる?

 貴乃花氏の元妻・河野景子さんが書いた『こころの真実 23年のすべて』を読んでみた。貴乃花氏の弟子が横綱だった日馬富士に暴力をふるわれた真相、その後の頑なともいえる当時親方の対応、そして今度は自分の弟子が付け人に暴行をふるった事件、さらに部屋を突然閉じた謎、離婚の原因……などなど知りたいことはたくさんあった。  何か真実を暴露しているのか、少なくとも相撲界の魑魅魍魎(ちみもうりょう)さかげんとか花田家にまつわる親兄弟との不仲の不思議さとか、それらには触れているのかと思ったが、知りたいところにはまったく触れられていないのが真相であった
貴乃花光司

貴乃花光司『生きざま 私と相撲、激闘四十年のすべて』(2012年、ポプラ社)

 彼女は著書の中で、貴乃花氏を絶賛し続ける。彼は常に相撲のことを考え続ける勝負師であった、と。現役アスリートなら誰もがそうに違いない。「鬼の形相」といわれた、あの一番。そう、小泉元首相が「痛みに耐えてよくがんばった」と褒め称えた2001年の五月場所については詳細に書かれているのだが、そのとき夫である横綱が何を言ったか、夫婦の間にどんなやりとりがあったのかの記述はない。だから貴乃花がどれほどの決意をもってあの優勝決定戦に挑んだのかがわかりづらい。

90年代の“洗脳”騒動を、妻の立場から語る

「封印してきたいくつかのこと」とタイトルのついた章では、これまで報じられてきたさまざまなことに反論している。貴乃花が整体師に洗脳されたと父親にまで言わしめた話を持ち出してはいるが「洗脳ではなく、身体を治してくれる方に対して礼をもって接していただけ」と断言している。礼をもって整体師に接していると親や兄と疎遠になるのだろうか。  あのころ確かに仲のよかった兄の相撲への態度を批判するようになり、父とも口をきかなくなったはずだ。洗脳でなければなぜ親兄弟と不仲になったのか。その疑問も解けない。そもそも彼女にとっての義父母や義兄についていっさいの記述がないのだ。そしてこの章では、メディアへの疑心暗鬼がこれでもかというくらい書き込まれている。  貴乃花は株など手を出したこともないのに株で大損したと書かれたとか、彼女が銀座でメディアを巻いたら翌日「銀座で豪遊」と書かれたとか。読む側としては、今となってはどうでもいいことのようにさえ思われる。
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「修羅場のようなことがありました」
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