エピソード3 プロの漫画家なのに信じず“夢見る夢子ちゃん”扱い
ウェブの記事にイラストをつける仕事をしながら投稿を繰り返し、最近やっと4コマ誌でデビューして漫画家になったばかりのN子さん(26歳・独身)は、お祝いに前から住んでみたかった人気の街へ引っ越そうと不動産屋にやって来ました。
いくつか気になる部屋があったので、不動産屋のおばさんに話を聞いていたら「お姉さん、お仕事は何してるの?」と聞かれたので「漫画家です」と答えたそう。
「そしたら、その不動産のおばさん…急にニヤニヤしながら『ふ~ん、まだまだ夢見る夢子ちゃんなんだね。本当はアルバイト?』って言ったんですよ。はぁ?て感じでしたね」
カチンときたN子さんは、「いや、本当に漫画を描いて生活しているんです」と言い返しましたが…。
「そしたら、さらにニヤニヤしながら『スゴいね~! で、何のバイトしてるの?』って言われたんですよ…もう何を言ってもムダだなと脱力しました」
あきらめたN子さんは「もういいです」とその不動産屋をあとにしたそう。
「私が童顔なせいで、ナメられたのかもしれませんが…こんなお客さんをバカにした態度、ありえなくないですか? 結構良い物件があったのですが、あのババアからは絶対に借りたくないですね!」
数ある不動産屋の中には、こんなハズレも混ざっているかもしれません。慎重に見極めて、お気に入りの部屋を見つけたいものですね。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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