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ミドル世代の男女4人で“家族”に。女性2人と同時恋愛でもモメない理由

複雑な関係だからこそ。理想の家族でいるために必要なこと

 ハタからみるとかなり特殊な家族であることは間違いない山田さん一家。どうやってバランスを取っているのか秘訣を聞くと、山田さんは少し控えめに教えてくれます。 家族の会話「いくつか要因はあると思いますが、全員性格が違うことで、バランスが取れていたのもあると思います。あとトラブルの際はもちろんですが、日頃から元気がなさそうだなと思ったら声をかけたり、何か気になることがあったら話し合う時間を設けたりします」  ちなみにある研究によると「夫婦間の満足度を高めるには、1日1時間以上のコミュニケーションが必要」というデータもありますから、山田さんの「密なコミュニケーションを取る」という姿勢は、きっとプラスに働いているのでしょう。

他人とは違う家族。これからどうなる?

 最後に山田さんは、現在の関係を振り返り、恋愛や家族についてこう話します。 「僕は恋する相手が2人いても3人いてもいいと思っています。役割を分けて関係性を築くというのは、悪いことではありません。ただしそれは、全員が納得感を持っていればこその話です」  そう話す山田さんですが、今現在も関係性の変化は起き続けているといいます。 パートナー「真弓とは恋人でありSMのパートナーでもあるのですが、最近彼女とそういうことが、上手くできていない時が増えつつあります。でもこれも話し合いをしており、このまま上手くいかなければもう一人パートナーを探してもいいかもね…なんて話し合いはします。まだ行動には移せていませんが、関係性は常に変化し続けるんだと思い、向き合うようにしています」  6人家族が7人家族になる日も近い!? なんだかさらに大変そうな気もしますが、きっと誠実に向き合い続けることで、また新たな家族のカタチを築くのでしょう。  結婚すると「夫婦は理解し合えて当たり前」くらいに思いがちです。しかし、いま合っているものが明日も合い続けている保証はなく、また合っていないものが何もせず自然に合っていくこともありえません。  そう考えると、パートナーシップとは、人数うんぬんよりもコミュニケーションの質をどれくらい担保し続けられるかが需要になってくる。山田さんの話からは、そんな大切な気づきが得られたように思います。 ―シリーズ「結婚・出産を“しない”と決めている人たち」― <文/しおえり真生>
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