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残念な夫と家庭内別居したら…快適すぎて夫婦は思わぬ方向へ

 何らかの事情で一度関係の壊れかけた夫婦でも、思わぬきっかけで再生することがあります。男女関係や不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが、夫婦の“再生物語”をレポートします。(以下、亀山さんの寄稿)
夫婦

写真はイメージです(以下同じ)

 夫婦は何をもってして「破綻した」「再生した」といえるのだろうか。何人かに話をきくうち、そんな疑問もわいてくるようになった。今回、聞いたのはトモヨさん(53歳)。結婚して22年、昨年春から完全家庭内別居を始めたという。

子どもたちが成人したら離婚するつもりだった

 トモヨさんが結婚したのは30歳になってすぐのころ。相手は2歳年下、職場の後輩だった。31歳で長女、34歳で次女を授かった。下の子が身体が弱かったこともあり、一時期、トモヨさんは専業主婦として暮らした。 「ずっと働きたかったけど、そうもいかなくて……。『今はとりあえず分担しよう』と夫とも話し合って。あのころ夫は物わかりがよかったんですよ(笑)。子育てと家事にあくせくしている私を思いやってもくれた」  子どもが小さいころ、育児に疲弊する妻を顧(かえり)みないことで夫婦の溝が深まることは多いのだが、トモヨさんの夫は常に労(いたわ)り思いやってくれたという。 「むしろ子どもたちが大きくなって私が社会復帰したあたりから、少しずつズレが生じてきたような気がします。夫にしてみたら、私が弱い立場であれば思いやれるけど、仕事を再開して対等の立場になるとやさしくできなくなったのかもしれません」 夫婦 このあたり、夫の複雑な心理が浮き彫りになる。言葉にしなくても「家族を養っている」という思いが、夫の自尊心を満足させていたのかもしれない。妻が再就職すると、夫は家庭内での微妙な力関係を気にし始めるのだろうか。 「子どもたちに『ママは家にいたほうがいいよな』と吹き込んだりしていましたね。ただ、当時11歳になっていた長女は、『ママは仕事しているほうがかっこいいよ』と。周囲のママ友もみんな働いていましたからね」  ママに家にいてほしいのは、子どもではなく夫の真意なのだろう。
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夫は心を閉ざし、浮気に走った
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