本書を読み進めていくと、今までの常識とは真逆な方法がたくさん出てきて、けっこうギョッとさせられます。なかでも、「
化粧水は実は肌の乾燥を進めてしまう」という解説には、目が点になりました。
「角質から水分が逃げるのを防ぐには、内側の水分と外の水分のつながりを遮断するためにすぐオイルでふたをすること。つまり、
保湿には水よりオイルのほうが重要」と本書は示唆しています。
認知度が高いのはオリーブオイルですよね。本書でも推奨していますが、「
毛穴の開きが気になる人はローズヒップ油やヘンプ油をどうぞ」とのこと。また、「保湿にプラスして美容効果を求めるなら、アボカドオイル」。さらに、「話題になったアルガンオイルやグレープシードオイルは天然のビタミンEを含み、抗酸化作用があるので、エイジングケアオイルとしておすすめ」。
オイルをいくつか揃えておき、日々のコンディションで使い分けるのも楽しそう。
ここまで読んだあなた、著者の「洗わない美容」の第一人者というプロフィールに、納得がいったのではないでしょうか。
朝晩のNO洗顔料や、お風呂タイムのNO石鹸に、最初は戸惑うかもしれません。とはいえ、これ以上ないくらいのシンプルな美容法は、お財布にも環境にもやさしいこと間違いなしなのです。
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小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
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